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2010年6月 5日 (土)

樽床さんと小沢さんの関係

 予定通り、管さんが新しい総理大臣になった。

 突然の鳩山さんの辞任発表からたった二日での党首選挙だった。
 菅さんが直ちに党首戦に立候補して、そのまま選挙もなしに決まるのかと思っていたら、急遽樽床さんが出馬してきた。

 樽床さんは、私はまったく知らない人だった。

 話し合いで党首を決めてしまうと、また批判がでるから無理に出馬することになったのでないかとか、菅さんが反小沢派の色合いを濃くしてきたので、小沢さんが対抗馬として出させたのではないかと思ったりしていた。

 実際、小沢グループが樽床さん支援で一本化しようとしているという報道もあった。
 

 そんな中で、首班指名の本会議場で小沢さんに挨拶をする樽床さんの姿が報道された。

 今朝の読売テレビ『ウェークアップ』でMCの辛坊次郎氏がこのことを指摘して、小沢さんとの関係を問いただそうとしていた。

 樽床さんの答えは明快なものだった。
 幹事長だった小沢さんと党首の鳩山さんには、お疲れさまという意味合いで挨拶にいったし、対抗馬の菅さんにも礼儀として挨拶に行ったのだと言っていた。

 またしてもである。
 樽床さんが小沢さんに挨拶に言っているシーンしか見てない人たちは、小沢さんと樽床さんが特別な関係にあったとしか思わないだろう。

 実際、私はそう思っていた。

 これが報道の(特にテレビ報道の)恐いところだ。
 同じシーンを何度も何度も流し続ける。

 今回、鳩山さんに最後のとどめをさしたのは、鳩山さんが小沢さんらとの会談のあとに親指を上げたシーンだったのではないか。
 スローで見ないと、見過ごすような軽いポーズだった。

 そのシーンをニュース番組1~2分間くらいカットの中で、スロー再生や通常再生を交えて、5回も6回も流す。
 そして、それは朝のワイドショーに始まり、夜のニューの時間までくり返しくり返し流し続ける。

 昨今は、しょっちゅう世論調査をしているが、世論というのは世間一般の人が唱える論(広辞苑)とあるが、今は世論というのはテレビが思う方向に人の気持を誘導することなのではないかと思ってしまう。

 だから私は、真実はなんだろうと思いつつテレビや新聞を見るようにしている。
 ただ、残念ながらその材料はテレビや新聞でしか手に入れないのもまた事実なのですね。

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