ワールドカップ、野球賭博、そしてマニフェスト
今朝のワイドショーも、最大テーマはワールドカップと野球賭博。
ほかになんかないんかい!と思ってチャンネルをあちこち変えてみるけど、どこも同じ。
違う顔が同じことを言っている。
唯一、テレ朝系では全米オープンゴルフの実況をやっていたので、8時まではそれを見ていた。
それにしても、石川遼君はすごい。
年齢は遼君なんだけど、彼の言動を見聞きしていると遼さんと呼ぶべき。
長嶋さんの華やかさと王さんの重厚さをあわせもった、スーパースターだ。
またまた例によって横道にそれているのだが、遼君の活躍も楽しみだから、全米オープンは当然見る予定の番組であったのだけど、通常ならCM中やら遼君に関係ないシーンではチャンネルをあれこれ変えて見ることになって、チャンネルを変えている間に見たいシーンが終わっていてがっかりすることもあるのだが、今日は心おきなく全米オープンを見ていられた。
(今、インターネットの速報で見たら、1アンダー、トップと1打差でホールアウトしていました。すごい。)
それに、テレビ局の要請なのか、日本時間のちょうどいい時間帯に遼君がスタートして、画面も遼君中心で放送してくれたし、スタート後の遼君のゴルフもいつも通り、バーディーをとったりボギーを叩いたりのスリリングなゴルフで、他チャンネルで興味のない題材のオンパレードはむしろありがたいことだった。
で、話を戻すが、ワールドカップ、ワールドカップと大騒ぎしているが、サッカーのルールがわかっている人がどのくらいいるのだろう。
おそらく、日本国民の80%くらいはまったくサッカーに興味の無い人たちじゃないかと思う。
それなのに、先日のカタール戦なんかは瞬間視聴率40%を超したという話もあるくらいで、これは怖い話なんじゃないかなと思う。
まったく興味のない人の気持を、ここまで誘導してしまうテレビというものの恐怖を再確認させられる。
ただ、朝刊は、日経新聞の一面は管首相のマニフェスト発表の会見だったし、さらに日経新聞は7面8面は全面を使って各党のマニフェストの要点を紹介していて、その他マニフェスト関連の記事がぎっしり取り上げられていた。
朝日新聞でも、一面に管首相の写真付きでの会見記事があったし、他党のマニフェストも併せて記事になっていて、これも大きく取り上げられていた。
新聞はなんだかんだ言って、まだジャーナリズムの役目を担ってくれているわけだ。
それにしても、どう考えても人間は増えすぎているし、食糧問題を始めとして、産業経済社会も、これから先人間が存続し続けるための問題がいっせいに押しかけてきているような気がする。
そのひとつの現象として、日本も900兆円という実感のわかない天文学的な数字の借金を抱えてしまって、身動きとれなくてしまっていている。
そして、このところ次々と総理大臣が変わって、誰が総理大臣になってもこの窮状を解決できないのだが、それを誰かになんとかしてもらいたいという国民の願望から今回の民主党政権が誕生したわけだ。
文字通り、政治に、これから進むべき進路の舵取りをまかせることになるわけで、その政治家の舵のとり方をじっくり見極めなければならないこの大事な時期に、テレビではこのことにほとんど時間を割かない。
これは、なんだかんだ言っても、視聴率をあげてくれる視聴者が少ないのが原因なのだから、視聴者である一般市民がバカなのかもしれない。
ただ、日本の国民はそんなにバカばっかりではなくて、じっと見ている人が結構いるようだから、小泉政権を誕生させたときのように、テレビが政治をショー化してしまって、ひごろ政治に興味のない民衆の一票を一斉に主演男優の小泉さんに持っていったようなことになるよりは、今くらいの報道の方がいいのかもしれない。
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