口蹄疫
昨日は、タケシの映画「アウトレイジ」を見るために宮崎市のイオンにに出かけた。
延岡市には映画館が1館しかなくて、上映予定が無いということだったからだ。
宮崎市はイオンの中に映画館があって、同時に9本の映画がかかっている。
開演時間が1時15分だったので、12時頃に着いてイオン内で昼食をすませて映画を見る予定だったのだが、口蹄疫の消毒のために道路が混でいて、予定より30分くらい余計に時間がかかってしまった。
イオン内の飲食店はどこもひどい混雑で、どの店も空き席前の行列ができていて昼食は抜きで映画をみることになった。
それにしても、発生から3カ月、どうにか収まりそうな気配もあるようだが、国道をはじめ道路での消毒設備のものものしさには変わりがない。
発生農家の方々や関係者の皆様のご心痛は察するに余りあるものがあると思います。
一日も早い収束を心から願います。
今日の朝日新聞の宮崎欄に、えびの市の小学校で、発生農家の方が記した日記の一部を使い、関係者の苦しい心の内を児童に伝える「口蹄疫授業」が始まったという記事があった。
口蹄疫が発生した農家の気持を知ることで、「支え合うこと」や「感謝すること」の意味を考えようと、同市教育委員会が独自に組んだカリキュラムの一環ということだ。
その授業のなかで、ある農家の方が、「家族全員がショックだった。牛は涙をいっぱいに浮かべながら死んで言った」と話しかけたという記述があった。
一番最初の頃に発症した農家の方だったのだろう。
「他に移らないように。迷惑をかけないように」と外出を控えたり、「針のむしろに座っているにようだった」という。
一方、「多くの人から励ましの言葉をいただき、勇気づけられた」そうだ。
そして「周りに困っている友達がいたら、相談に乗って、助け合って」欲しいと呼びかけたという内容だった。
実にすばらしいカリキュラムだと思う。
身近で、身近に起こった人の手ではどうにもならないような災難を題材に、実際にその体験をした人の言葉で児童に伝えて、導く。
すばらしい授業内容だと思う。
さらにこの際、日ごろの私たちが、殺される牛たちの「命をいただいて」生きていることも教えてやれるといいなと思った。
人間の食べ物になって役立つことなく殺される牛の無念さを感じるのは人間の理論であって、死を目前にした牛のなみだはこの日ばかりではなかったのではないかと、ふと思った。
他の動物の命をいただいてしか生きることのできない人間の業に、ときどき痛みを感じることのあった私は、この記事の冒頭にあった、農家の方が見た「涙をいっぱいにためた牛」の悲しげな目を想像してしまって、ついごめんなさいとつぶやいてしまった。
そんなことを思った私だったが、今日の夕食のおかずは鶏肉だった。
本当に心から「いただきます」と口にしていただきました。
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