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2010年6月19日 (土)

深刻な宮崎県の口蹄疫禍

 18日の朝日新聞で、大分県豊後大野市で口蹄疫の進入を防ぐ措置

として、感染が確認された市町村から来る団体を対象に、公民館や

体育館の使用を制限することを決めたことが報じられていた。


 同市内の球場で予定されいた野球大会も、宮崎県内のチームが含ま

れていたため、大分の球場に会場を移したもらったと言う。


 球場から500メートルくらいのところに畜舎があったことと、宮崎から

は口蹄疫発生の市町村の住人160人前後が訪れることになっていた

からだそうだ。


 これについて、東国原宮崎県知事は「過剰な反応は謹んでいただき

たい」とコメントしている。


 私も同じ宮崎県民として、東国原知事と同じ思いを持つが、豊後大野

市の立場もわからないではない。


 非常事態宣言を発令して、厳戒体制をひいていてもなお口蹄疫の被

害が拡大を阻止することができていないのだから、豊後大野市の畜

産業者が感染を恐れるのも無理はない。



 ところで、連日報道されてきた宮崎県の口蹄疫の被害の大きさは

みなさんご存じのこととだろう。。


 しかし、この口蹄疫の被害は、宮崎に住む私でさえ自分が感じて

いる以上の規模で拡大し続けている。

 

 私の住む延岡市は、大分県と県境を共有する宮崎県の北のはず

れにあって、いまのところ口蹄疫は入ってきていない。


 それでも、さまざまなイベントが中止になっている。

 大きなイベントとしては、口蹄疫発生から1カ月後の5月22日に予

定していた「ゴールデンゲームズinのべおか」が中止になった。


 これは、五輪代表選手も参加を予定する大きな陸上大会で、市民

も手作り会場運営に参加する大きな市民行事だ。

 これに参加する予定だった何千人かの宿泊、飲食がゼロになって

しまったわけだ。

  私は先日、宮崎に車で行ったのだが、行く途中いたるところで車

の消毒所が設けられていた。

 国道から枝分かれする道路の入り口は、いたるところ消毒用の石

灰がまかれてあって、口蹄疫の拡散防止につとめていることがよく

わかった。


 こんなに注意を払っていても、口蹄疫の被害は拡がり続けている

わけで、今回の口蹄疫の感染力の大きさを改めて感じさせられる光

景であった。


 また、先日は宮崎の夜の町も歩いたのだが、みごとに人通りが少ない。

 知人連れられて居酒屋さんに行ったのだが、全席個室の大きな店だ

ったが、半分以上の部屋が空いているようだった。

 昨年一度連れてきてもらっていた店で、予約をしないと部屋がとれな

いという繁盛店だったのに、その日は店は閑散とし、従業員さんが手

持ち無沙汰な感じで立っていた。

 
 次に行ったスナックも、お客が私たちとは別に一組しかなく、ひっそり

としていた。

 ママさんに聞いたが、もともと景気が良くなかったのに、それに輪をか

けて来客が激減しているということだった。




 宮崎でそんな体験をしてきた直後の17日の夕方のローカルニュース

で、宮崎の旅館、飲食業の経営悪化について報道されていた。


 旅館業と飲食業の方が、売り上げが落ち込みを訴え、救済を求める

集会が報じられていた。


 飲食業で6割の売り上げダウン、旅館業では9割ダウンという企業も

あるそうだ。


 明けて18日、朝日新聞の一面に冒頭の記事が書かれていたわけだ。

 そしてこの日の社会面には、口蹄疫がもたらした宮崎の観光・経済

ふへの影響が大きな記事になっていた。


 その記事は、私の想像をさらに超える深刻な事態であることを語って

いた。

「ホテルの予約キャンセルが相次いでいる。そしてその後の予約が入っ

てこない」

「「宮崎県保する旅館生活衛生同業組合のサンプル調査によると、県

内の祝初施設の売り上げは前年比36.4%減。6月に入っての県外客

の宿泊客はゼロ。」

「宮崎県社交飲食店衛生同業組合のサンプル調査では、県内の飲食

店の5月の売り上げは前年比32.1%減」

「口蹄疫発生が集中した川南町や西都市など1市5町村で、県が5月

の状態についてアンケートしたところ、事業者の8割以上が売り上げ減

の影響が出ていた」

「影響が出ていた業者のうち6割が、売り上げが3割以上減少した」

「運輸業者の33%、卸売業者の21%が、売り上げが7割以上減少

したと回答」


 まさに想像を超えた恐ろしい数字である。


そして、これらの業者に対しては補償も援助も、何にもないのである。



 当然、私の従事している不動産業界にもその影響は及んでくること

だろう。




 これほどまでに、深刻な問題を抱えているわけで、この状況を見る

とき、激甚災害と同様な措置はとれないものだろうか。



 畜産業の方をはじめとして、直接口蹄疫の影響をうけていらっしゃる

みなさん。

「がんばってください」としか言えませんが、「がんばってください」

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