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2010年7月27日 (火)

口蹄疫、制限解除。

 「宮崎県の口蹄疫による制限が全面解除」の記事が今日の朝日新聞1面で大きく取り上げられていた。
 さらに2面でも紙面の半分以上を費やし、社会面でも大きな記事での報道がされていた。

 例によって、私は6時からのワイドショーのはしごしをしていたのだが、私が見た限りでは、朝のニュース・ワイドショーでは大きく取り上げられていなかった。

 これかテレビ報道の実態だろう。
 
 世の中のためとか、何かのためにという立場での番組造はしていないのだ。

 事件や災害の報道では、いかに他人が悲惨な目にあっているかを騒ぎ立てるだけ。

 「人の不幸は蜜の味」的な人間の心理を満足させることだけを意図している。

 事件や災害の被害者が嘆き悲しんでいる中にずけずけと入り込んで、「今のお気持は?」とマイクを突きつける。

 子供を亡くしたり、家を無くしたりした人がどういう気持なのかがわからないほど彼らの気持が荒廃しているのだとしか思えない。

 葬儀の会場に押しかけたり、お通夜の式場の外で待ち構えていて関係者にマイクを突きつけたりしてる場面をみるとき、私はチャンネルを変えている。

 被害者、関係者の心中を察すると、見るに耐えないのだ。

 アナウンサーやコメンテーターが神妙な顔をつくって「ご冥福をお祈りします」だとか、「一日も早い復興をお祈りします」なんて言っているが、気持が伝わって来ない。

 宮崎の口蹄疫についても、関係者の嘆き悲しみの場面や家畜を処分する悲惨な場面、そして消毒薬で真っ白になった道路や畜舎等々、そして感染が拡散するのではないかというような報道など、人心の不安を煽ることにはどれだけの時間を割いてきたことか。

 また、いつものことではあるが復興のための義援金募集もしてみせる。

 しかし、本当に心から地元の復興を支援しようと思っているのならば、制限が全面解除になったことについての報道に、もう少し時間を割いてもいいのではないか。

 宮崎は、口蹄疫の拡散をなんとかくいとめた。

 宮崎県以外の地域への拡散防止のために、宮崎県の畜産農家は多大な打撃を受けている。

 家畜のいなくなった農家。

 風評被害を受けてあえいでいる観光業。

 疲弊している宮崎の地域経済の復興に、テレビが一役かうということを考えないのだろうか。

 テレビは騒ぎを大きくするだけのメディアに成り下がってしまって欲しくはないのだ。

 ともあれ、口蹄疫問題の終息を歓びたい。

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コメント

恐らく、関係者の一部しか認識してないでしょうが、口蹄疫は宮崎県牛畜産農家に吹いた「神風」です。

県の畜産課や農政はお人好しのノ-天気なのばかりですから、誰一人分かっていないでしょうね。

おかげで宮崎牛関係者、JA関連、All Happyです。

そんなことも知らずに、お涙頂戴のTV,復興コンサ-トの泉谷しげる、バカですね。

詳細は書けません。読売新聞の記者に、全ての資料をあげるから記事にしないか?と聞きましたが、

「怖くて書けません。」

という事でした。

タケ君さん、コメントありがとうございます。

巨悪は私の知らないところにもいることを知らされました。

権力者側には常に利権がうずまいているのですね。

また、別の怒りのぶつけ先を教えてもらえたことを感謝しております。

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