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2010年7月13日 (火)

住宅ローン フラット35

 今朝の日経新聞経済欄にフラット35の利用が伸びているという記事があった。

 4~6月の申込み件数が前年同期比で2.7倍の申込みという。

 当社にては、新築住宅はほとんど取り扱ってなくて、ほとんど中古住宅の取り扱いなので、フラット35の取り扱いをまったくしていなかった。
 
 というのも、中古住宅の場合返済期間を20年未満で設定してお勧めすることが多く、この場合フラット35を利用するメリットが少ないからだ。
 
 私は、返済期間20年未満、10年固定の金利設定での借入が一番有利ではないかと思ってお勧めしている。

 フラット35の最大の売りは、35年間ずっと固定金利だから金利変動による支払の増額の心配がないということだ。
 
 返済期間が35年もの長期にわたる場合、現行の低金利のままであることは想像しがたい。
 

 前にも申し上げたのだが、35年ローンでの変動金利での不動産購入は博打みたいなところがある。

 ただし、15年程度返済期間であったら、現行の低金で、さらに10年間の固定金利を利用しても1.8%という低金利なのは魅力だ。

  フラット35の場合、返済期間20年以下でも2.4%~2.5%になる。

 中古住宅購入時のフラット35利用の大きな障害が住宅の適合証明が必要になることだ。

 中古住宅が一定の基準に適合しているという証明を受けなければならない。

 比較的築年数の浅い住宅であれば、ほとんどの場合基準は満たしてるのだが指定機関での検査が必要になる。

 この費用をどちらが負担するのか、つまり売主が負担するのか買主が負担するのかが問題になる。

 適合しない場合にも費用はかかるわけだし、適合しても年収や借入金額に問題があって融資が受けられない場合もある。

 売買が成立しなければ無駄になる費用負担がでるというわけだ。

 前にも言ったことだけど、生活費の大部分を住宅ローンに費やすることになるような住宅の購入は見合わせた方がいい。
 
 だから、当社でご成約いただくお客様のほとんどが返済期間15年から長くて20年でのお支払いになっている。

 30年、35年のローンでご計画されている方は、是非フラット35を検討することをお勧めします。

 過去にも、目先の住宅政策で、住宅金融公庫の「ステップ償還」とか「ゆとりローン」という名前のローンを作って、当初の支払い金額を低くして住宅を「買わせ」ておいて、数年後に支払いが増えて家を手放さなくてはならなくなった方がたくさんいた。

 その轍をふまないように、冷静に将来を見据えてローン計画をたてて下さい。

 

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