国技になんでガバナンス?
相撲界の諸問題解決と改革を担う「ガバナンスの整備に関する独立委員会」のメンバー11人が10日、日本相撲協会の理事会で承認された、という記事があった。
不詳事件続出の相撲界の変革に挑戦するそうだ。
しかし、どうして「ガバナンス」なのだろう。
大相撲は国技だと言う。
国技であり、日本独特の文化である相撲界にあって、なんで「ガバナンス」なんだろう。
私は日ごろから、氾濫するカタカナ語の使用に疑問をもっている。
それは私が英語が苦手で、かつワイドショーが好きだからだ。
ワイドショーが好きで一日に何時間もワイドショーを見ているのだが、そこに出演しているコメンテーターさんたちがやたらカタカナ語を使用される。
そのカタカナ語の意味がわからないことが多くて迷惑している。
このことについては、6月8日に「カタカナ語について」という題で書いている。
今後も、わからなかったカタカナ語が登場したら、その都度書いてみようと思ってカテゴリー登録もしてある。
「ガバナンス」はこのときの題材になっている。
今回の、相撲協会の「ガバナンスに関する独立委員会」についての報道は、各誌で複数に報道されているのだが、そのほとんどの紙面で「ガバナンス(統治)に関する独立委員会」という表記をしている。
ガバナンスという意味がわからないのは私だけではないようだ。
まだ、一般用語として認識されていないからこそカッコつきで(統治)と表記しているのだ。
つまりは、「ガバナンス」は、まだ日本語として日常化していない言葉だと言うことだろう。
それならばである、なぜ国技と称し、日本の文化でもあるはずの大相撲の世界の規律をただすための委員会が「ガバナンス」に関する委員会となるのだろう。
戦争中に敵国語を使用禁止にして、日本語化しているカタカナ語を敵国語無理やりに日本語で言い換えたというが、そんな愚かなことを言っているのではない。
「ガバナンス」なんて言うより「統治」と言って欲しいと思うだけだ。
「テレビ」を「映像受像機」と言うべきだと言っているわけではない。
普通に日本語を使えばいい局面で、庶民に意味の通じにくいカタカナ語を使わないで欲しいとお願いしているのだ。
お願いしているのに、「のだ」じゃ失礼だから、「お願いします」
ましてや、国技たる相撲に関する委員会に「ガバナンス」はふさわしくないですよ。
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