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2010年7月 8日 (木)

楽天が英語を公用語に

 楽天の三木谷浩史社長が、社内の公用語を12年中に英語に完全に切り替えると発表した。

 「世界企業に脱皮するには英語が必要と判断した」そうだ。

 すでに日産自動車は社内の経営会議を英語で行なっているし、2012年3月にはユニクロを展開するファーストリテイリングも社内公用語を英語にする予定だという。

 英語が苦手で、テレビのワイドショーなんかで頻発するカタカナ語にさえ辟易している私としては、英語の公用語化などもってのほかの大事件に感じる。

 三木谷社長によると、国境や国という概念が大きく変わっているのに、唯一大きく取り残されているのが日本。社会のトップ層が英語を喋れないのは世界中で日本だけだというのだ。

 サミットなどで各首脳の懇談のシーンでは、、欧米の首脳たちが親密にわきあいあいという感じで話をしているなかで、日本の首脳は話の輪に加われず浮いているように見える。

 経済的にも、一定規模を超えた会社が成長していくのには、海外需要を取り込む必要があるし、英語が世界的な公用語となっていることは認めざるを得ない。

 多国籍化する企業のなかでのコミュニケーションを考えた場合、共通言語として英語が便利が良い。

 この流れは止まるとこはないだろう。

 スポーツの政界でも、日本選手の海外での活躍にはめざましいものがあるが、小さいときから海外に目を向けていた選手が競技と同時に英語の勉強にも力を入れている姿を良く見かける。

 今日も、ワールドカップの日本代表のゴールキーパーの川島選手が、ベルギーリーグ移籍会見で、英語での質問には英語で答えていた。

 ゴルフの宮里選手も英語で話をするし、石川遼君もゴルフの練習といっしょに英語の勉強にも時間を割いているという。

 英語の必要性は認めざるを得ないところだ。


 しかし、だからといって物心がつくまえから英語を教えるというのは間違いだ。

 英語は、あくまでも母国語としての日本語が完全に身につけた後に学ぶべきだと思う。


 私の高校生時代の印象深い思い出で、岩田先生の英語の授業がある。

 「こんな授業は受験の役に立たない」といって転校していった同級生もいたから、受験のための英語としては問題があったのかもしれないが、私はこの先生の受験に役にたたない部分が大好きだった。

 そして、先生は温厚な反戦論者でもあった。


 受験には役に立たなかったけど、心に染み込んでしまってずっと忘れられない教えがいくつかある。
 
 その一つに、欧米と日本との郵便物の宛て名の書き方の違いというのがあった。

 英語では、住所は、狭い区域から順に大きい区域を並べて書く。

 Taro Tanaka
  Nihonbashi1-2-3-4-- , Tiyodaku
  Tokyo JAPAN
  となる。

  日本とは書き方が逆だ。

日本は大きい区域を書いて、徐々に小さい区域にしぼっていく書き方になる。

会話においても、文法的にも、曖昧なところから、始まって結論は最後になる。

方や欧米は、結論を先に言う。

結論を言って、その理由は後になる。

さらに、ものごとは日本は(東洋は)否定的に表現する。

たとえば、人が部屋に入って来ようとして、入って欲しくないときに、日本では「入らないで」と言う。

英語だったら、「Get 0ut」(外に居ろ)となる。

東洋は婉曲的な表現。

西洋は直接的な表現。

言葉はその国の人の心のあり方そのものなのだ。

英語を勉強するのは、英語を使う人間の考え方を知るために勉強するのだ。

相手の考え方がわからなくて戦争になることもある。

だから、そうならないためにも英語を勉強するのだ。

と教えてくれた

他にも、キリストは「相手の欲することをほどこせ」と言い、お釈迦様は「人の嫌がることをするな」と言った。

 これも、東洋は否定的に表現するし、西洋は肯定的、直接的に物を言うという例で話されたことだ。

 この類の話をいろいろとしてくれた。



今回の「楽天の英語公用語」という話を聞いて、すぐに岩田先生の話を思い出した。

日本人としての自我が育った後に英語の教育をするのならいいのだが、日本が世界で活躍するために英語が必要だから、日本語と同時に英語を身につけるというのはいかがなものか。

日本人としての誇りをもって世界に乗り出したいのなら、まずは日本語での自我を確立した後に英語を学ばせるべきだろう。

日本語でものを考えることを覚えたあとに英語を学ぶべきで、英語でものを考えられるようにする英語教育は間違いだろう。

 これは英語が苦手な私の発想だろうか。

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