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2010年7月26日 (月)

阿久根副市長に元警官仙波氏

 阿久根市竹原市長のことが朝日新聞一面の記事になっていた。

 空席となっている副市長に、元愛知県警巡査部長だった仙波俊郎氏を選任したという。

 仙波氏は数年前に警察の裏金問題を内部告発したことで有名な人だ。

 これまた、この人事については竹原市長の専決処分で、議会に諮らず市役所内の敷地に竹原市長名でこの人事が張り出されたそうだ。

 前にも言ったが、私は竹原市長の主張には気持を同じくする部分が多い。
 
 しかし、最近の行動は理解できない。

 このところ、すべてのことが専決事項で全くに議会無視になっている。

 改革するときは、ある程度の独断が必要な時もあるとは思うが、議会を一切無視するというやり方には賛成できない。

 市長は市議会による市長不信任の議決を受け、その後のやり直し選挙で当選し、再度の不信任を受けた後にも市長として当選している。

 だから、市民の信任を受けているという持論からの行動なのだろうか、市議会議員もまた市民の信任を受けているわけだ。
 
 市議会議員全員の獲得総数の方が、市長が市長選で獲得した票より多いのではないだろうか。

 こんなこざかしい理論を言うまでもなく、議会制民主主義の根幹は守るべきだろう。

 さらに、県の指導にも従わない、裁判の判決も無視しておられる。

 立法、行政、司法の全てを無視しているわけだ。

 それでも阿久根市民は支持しているのだろうか。
 

 私も、マスコミ報道がすべて正しい報道をしていないと思っている。

 報道のみで判断してはいけないのだが、阿久根市で市民投票でもしていただいて、それでも市民は竹原市長の市政改革を支持するという結果がでれば、胸のつかえが下りるのだが。

 今日の報道での救いは、副市長に専任された仙波氏の発言だ。

 竹原市長から副市長就任を打診された際には、「市長に対して是々非々で臨みたい」と伝え、それに対して竹原市長は「かまいません」と応じたこと。

 さらに、朝日新聞の取材に対し、「行政改革に取り組む市長の熱意には心を打たれたが、専決処分を繰り返すやりかたには無理がある」

 「私の役割は市民と職員の声を聞き、行政運営を健全化すること」

 「議会を招集するよう市長に働きかけたい」と話したそうだ。

 竹原市長が「これだけ信頼できる人はいない。好きなようにしていい」と言って仙波氏を副市長に要請したという。

 その仙波氏は、(副市長になったら)「市長に対し是々非々で臨む」と言い、「かまいません」と竹原市長が答えているわけだ。

 よもや、仙波氏が自分の意に沿わないということで解任するという暴挙はしまい。

 竹原市長もぬいだ刀の収めどころを探しての人事と期待する。

 国政では自民党前政権依頼、民主党政権に交替してからも、首相以下国政を担うお歴々の言葉の軽さが目に余るものがあるが、同じことにならないように、自分の言葉に責任をもっていただきたい。

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