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2010年8月 4日 (水)

朝日新聞「患者を生きる」臓器提供

 今日の朝日新聞、生活欄のコラムで臓器提供のことが大きく取り上げられていた。

 臓器移植法は1997年に可決されている。

 他国に比べ、脳死臓器移植の臓器提供に関する成約が厳しいため、国内での移植はその数が伸びず、今回の法改正にいたったわけだ。

 今回の改正での大きな改正点は二つあって、一つには、本人が生前に臓器提供しないという意思表示をしていなければ、家族の同意によって脳死臓器提供が可能になること。

 もう一つは、15歳未満の子供からの臓器提供ができるようになることだ。

 改正前は脳死による臓器提供は15歳以上に限られていた。

 さらに精々に本人か臓器提供に同意するという意思表示を書面によって表明していることが必要だった。

 それで、テレビで子供の海外での臓器移植のニュースがしばしば報じられていた。

 

 私の子供たちは臓器提供の意思表示カードをもっているようだ。

 しかし私は、今子供が脳死状態になったとしても、家族として臓器提供に同意をしたくはない。

 心臓が動き、身体のぬくもりが感じられる状態で、すべての治療を中断し臓器を取り出すことに同意はできないと思う。

 改正法でも、家族の意志は最大限に尊重されている。

 家族全員の総意としての同意が移植の条件になっている。

 
 植物状態の人が奇跡的に開腹したというニュースも見聞きしている。

 それに、医師も人間であり、生きている人間に対してでさえ一定の割合で誤診があるのが現状だ。

 移植を推進する医師が、移植で助かる患者を重要視するあまり、脳死状態に陥りかけている患者の回復に全力をつくしてくれるのか不安がある。

 脳死寸前の状態から回復するのは皆無に等しいのかもしれないが、皆無とはいえないのではないかと思う。

 しかし、臓器を取り出してしまえば回復する可能性は皆無となる。

 不幸にも私の子供が脳死状態になって、臓器提供のカードを携帯していて、移植の関係機関に家族の同意を求められたとしたも、臓器提供は断りたい

 そんなとき、臓器提供すれば助かる命があるのだという周囲からの心理的圧迫に立ち迎わなくてはならないわけだ。

 無言の心理的な圧力に押しつぶされて、嫌だと言えない流れを作ってはいけないと思う。

 人の最期にかかわる考え方は、それぞれ違っていることを理解しなくてはならない。

 本心とはうらはらに臓器提供に同意するような風潮にならないことを切に願う。

 

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