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2010年8月 5日 (木)

遺言、介護、葬式、遺産

 お盆が近い。夏は帰省のシーズンだ。

 今日の日経新聞生活欄に、帰省したときに日ごろ離れて暮らしている老親と、今後の住まいのことや介護のこと、そして墓のことなどを元気なうちに話し合っておいたほうがいいという特集記事があった。

 今、団塊の世代が徒党を組んで高齢化社会を築こうとしている。

 しかも、定年退職を迎えた団塊の世代は経済的にも余裕をもっているらしい。

 そう思ってテレビCMや新聞広告を見ていると、団塊の世代を標的にした企画が数多く目につく。

 1960年代のオールディーズのCDの広告だったり、その頃流行った曲のカバー曲をだしたり、当時の映画をDVDにしてセットで売りにだしたり、夫婦でのんびり贅沢旅行なんて企画があったり、膝痛の薬がやたら目につくし…etc.etc

出版業界でも相続に関連するものが溢れている。

雑誌でも頻繁に、相続、遺言、介護、保険、葬儀、墓の特集が組まれている。

私もこのホームページで相続・遺言のことについて書きたいことがあって、カテゴリーを作成している。

私が書きたいことは、今現在の自分がやっておきたいことなのだが、人は死を身近に感じていない年のうちに遺言を書いておくべきだということだ。

今日の日経新聞の特集記事でも、親が元気なうちに親の意志を聞いておいた方がいいということを言っていた。

その場合に、親の自尊心を尊重するように、だとか結論は急がないだとか、送る側の立場での記事になっている。

記事の中で、高齢社会をよくする女性の会の理事長 樋口恵子さんのコメントがあった。

こちらは送られる親の方に対する意見だったが、私の考えとはちょっと意を異にする部分があった。

樋口さんは親への苦言として、「自分が衰えたときや死んでしまった後のことをきちんと考えておくのは最期の身だしなみ。平均寿命にさしかかったら、現実を直視するころあいだ。子供に切り出されるまでもなく、日ごろから話をしておくことが理想だ」とおっしゃっている。

私は、この1、2年で相次いで両親をなくしたのだが、平均寿命にさしかかってしまってからでは、なかなか具体的な話はきりだせないことを実感している。

 両親とも平均寿命まで生きたのだが、75歳を過ぎるとそんな話はしにくくなって、結局最期の会話をすることもなく逝ってしまった。

 私は、不動産業のかたわら行政書士の業務もやっているのだが、遺言の必要性を強く感じている。

 私はもうすぐ60歳になろうとしている。

 死をまったく関係のないものとしては考えられないが、まだどこか遠い世界のことに思えるような、そんな年代だ。


 私は、遺言書を作成している。

 随分早いように思われるだろうが、50歳を目前に勤めていた会社を辞めて独立したときから、遺言書を作っている。

 それは、財産があったからではなく、むしろ私の借金に対しての処理についてのことだった。

 不動産会社に勤めていたので、自宅のほかに賃貸マンションも一戸購入していた。

 それに営業職だったせいで、小さな借金もいくつかかかえていた。

 その借金についての明細と、それに見合う見合う生命保険に入っていたからその保険の内容。

 主には、私に万が一があった場合の返済方法等についてだった。

 それと、妻と家族と何人かのお世話になった方々への感謝の気持を書き記している。

 


 遺言というと、一番に考えるのは財産の分配方法についてだろうが、私がお勧めしたい遺言は、残る者への感謝の気持を添えることだ。

 私は、お客様をお客様とも思わないわがままな不動産屋だ。

 頑固に自分の意見を押し通し、家族や周りの人に対して強調することがない。

 心の片隅ではいつも申し訳ないと反省しているのだが、ついつい争いごとをしてしまう性格だ。

 こんな自分とつきあっていただいた家族や恩人に、何も残す物がないから、せめて感謝の気持を伝えようと思って書いたのが最初の遺言だ。


 私が独立開業して10年が過ぎた。

 10年も不動産業をやっていると、借金も資産も随分変化があった。。

 小学生だった子供たちも一応一人立ちしてくれた。

 借金が増えるたびに保険も増えている。若干だが資産も増やしている。

 だから、遺言書は何度も書き換えている。

 遺言の内容については家族にも話をしていないが、遺言の存在は話をしてある。

 また、遺言にかいてある借金の返済方法と資産についての分配については、日ごろの会話の中で概略は話をしている。

 遺言に対する私の考えを押しつけるつもりはないが、同じ年代の方々に一考していただければ幸いだ。

 今日を機会に、「遺言・相続」のカテゴリーを充実させていこうと思います。
 申し遅れましたが、話の中にありましたように、私は行政書士事務所も併設しておりますので、遺言の相談がございましたらご相談ください。(^o^)

 前にも書きましたが、私は無料で知識を教えるのは嫌いですが、遺言業務はまだ研修中ですので、今でしたら相談無料の特典付きですよ。\(^o^)/

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