夏休みの宿題
今日の日本経済新聞土曜版に、「夏休み宿題ギリギリって人多いわ」という記事があった。
その中で、一昨年に電通リサーチ行なった、小学生の子供を持つ両親を対象にした調査資料を取り上げていた。
それによると、全体の6割強の人が夏休み前半までに宿題を終わらせたいとしていた。
夏休み中盤までにというのを含めると8割強になる。
ところが実際には、前半までに終わらせたのは20%弱。中盤までに終わらせた人を含めても30%強。
最終日ぎりぎりまでかかった人が35%。夏休み中に終わらなかった人が5%くらいいる。
私の小中学校時代はこの5%に入る。
「早くやったほうがいい、早くした方がいいとわかっていながら、それを後回しにしたり、先送りしたことは誰しも思い当たる。」
「最近の行動経済学の研究で、そういう人が結構たくさんいることが分かってきました」と述べてあるのだが、最近の好同経済学で研究しないとわからない事だったのかと、少々ショックを受けた。
そういう人が大多数で、私もその中の1人だと思っていたからだ。
そういう人が少数派で、私はだらしのないその少数派だったのだろうか。
「少年老い易く学成り難し」だとか、「光陰矢の如し」だとかいう諺があるのは、私のような、よだきんぼ(宮崎弁で怠け者のこと)が多いからだと思っていた。
みんなができているのならこんな言葉が諺として使われていないんじゃないかなと思うというか、そう思いたかったと言った方がいいのか。
「整理整頓」なんてポスターがかかっていたりする事務所なんかをよく見かるけど、これは整理整頓ができない社員が多いってことで、みんなが整理整頓できている職場だったら「整理整頓」なんてポスターはいらないのだ。
本屋さんのビジネス書のコーナーに「すぐやる技術」だとか「すぐやる人の習慣」とか「すぐやる人になる法」なんて本が沢山並んでいるというのは、すぐやらない人が多いってことだと、すぐやらない私は「赤信号みんなで渡ればこわくない」論で、自己嫌悪の海溝から少しは浮かび上がれていたのだ。
私のような「よだきんぼ」が多いから、すぐやる人たちはすぐやることをネタに出版もできているわけだ。
整理整頓のポスターといっしょで、人間がみんなすぐやる人になったら、「すぐやる関連」の人たちは全然目立たなくなってしまうことになって、本屋さんの自己啓発コーナーは10分の1位に縮小しなければならないのではないか。
と、何もして来ないまま宿題の山を抱えて人生の中の夏休みの終わり状態の私は、それが自分だけではないんだと、後ろ向きな自己弁護をしている今日この頃です。
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