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2010年9月 7日 (火)

民主党代表選⑧

 昨日の「テレビタックル」で、ビートたけしが面白いことを言っていた。

 今回の菅さんと小沢さんの闘いは、どちらが勝とうが負けようが面白いことになったと喜んでいる。

 「こいつらは、誰も日本の行く末なんか心配していないんだ」

 「テレビ局的に話が面白くなれば良いと思っているだけ」

 というようなことを言っていた。

 実に、その通り。


 私も「テレビの功罪」なんてカテゴリーを作って、「テレビはけしからん」などと痩せ蛙の遠吠えをしているのだが、テレビを東スポや三流週刊誌と同じだと思えばどうってことないわけだ。


 テレビが、大学の教授だったり弁護士だったり経済評論家だったり国会議員だったり、一般庶民をたぶらかすに充分な肩書の人に喋らせるからもっともらしく聞こえるのだが、彼らは大学教授や弁護士という肩書をもつテレビタレントなのだ。

 テレビ局に使ってもらうためには、テレビ局の意をくんで、いわゆる流行りの言葉で言うところの空気を読んで、視聴者をよろこばせる話ができなければならない。

 単に視聴者をよろこばせるだけではなくて、たまには視聴者から反感をかうような発言をする人も必要なわけだ。

 そうすると、私のような単純な正義感をふりかざすアホな視聴者はそれを見て、「そりゃー違うだろ!」なんて叫びながら、自分の方がこいつらより頭がいいんだぞなどと思ったりして、テレビと一体化してしまうことになる。

 うまく操作されているのが私のような、ちょっと賢いと勘違いして生きている大衆なのだ。



 今回の民主党の代表選だって、何度も何度も世論調査をやって、天秤が菅さんの方に傾いていると思うと、さらに菅さん側に重りを乗っける。


 私も、ここに書いていることは、すべてを自分で考えていると錯覚しているが、層ではない。

 昨日の報道ステーションで朝日新聞の論説委員の人が、「この世論調査の数字は意外です。私は、出馬表明後の小沢さんの発言をしっかり聞いていれば、もっと小沢さんの支持率が上がってもいいと思っていたんですけどね。」などと言うのを聞くと、「そうだ、小沢さんは顔が悪くて損をしているけど、政策については小沢さんにまかせたほうがいいのかもしれない」などと思ってしまった。

 しかし、今朝の朝日新聞の「天声人語」の「小沢さんの出馬は、権力ゲームでジリ貧になるあせりから勝負に出たような・・・。このあたりの陰影に人は鈍くはない」なんてのを見ると、それ(陰影)を感じない自分は鈍いのではないかと思わされて、小沢さんの陰影を強制的に感じさせられそうになる。

 かくのごとくに、信じられないと思っているマスメディアに思考操作されているのを再認識した今日この頃なのだ

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