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2010年10月 4日 (月)

中国ニンニクバブルと日本の米

 中国産輸入ニンニクの値段が高騰しているという。

 中国は世界の生産量の8割を閉めるニンニク大国だが、今季は不作のうえ、投機的資金が流入して「ニンニクバブル」が起きているらしい。

 国産に比べて安い中国のニンニクは、スーパーなどに並ぶ家庭用のほか、食品メーカーの「食べるラー油」の素材にも使われ国内需要は高まっているが、価格の影響が出る可能性が出てきた。(朝日新聞 10月4日)

  なんでも現地での値段はこれまでの10倍になっているという。
 
  日本が輸入するニンニクのうち中国産が99%。
 
  昨年7月に1㎏100円だったもが、今年7月は196円。
 
  2倍にはねあがっている。
 
  高騰の一因は不作。
 
  主要産地の雲南省など中国南部で干ばつが続くなどの異常気象の影響を受けた。
 
  しかし、最大の原因は投機にあるというのだ。
 
  不動産に向かっていた投機資金が中国当局の引き締めの結果、市場規模が小さくて価格が上下しやすいニンニク市場に向い、買い占めが進んだという。
 
  日本では、今流行りの食べるラー油が商品によっては2倍の値上げになりそうだ。
 
  尖閣諸島問題での「レアアース」の禁輸が話題になっていたが、食料の大半を輸入に頼る日本にとって深刻な問題提起だといえる。
 
  輸入品に比べて日本の農産物は高いといわれ、ずっと日本農業はすみに追いやられてきた。
 
  かろうじて米だけは自給できているが、世界的に一番高い米になっているのも事実だ。
 
  しかし、せめて米だけはいくら高くても、保護貿易だといわれても100%自給できるように、助成金でも奨励金でもいいからつけてでも、米農家を守るべきだと思う。
 
  石油を始めとする工業資源がストップすることも日本にとっての死活問題だが、食料の輸入がストップしてしまうことは、私たち庶民にとっては最大の打撃だと思うからだ。
 
  グローバル化した国際社会の中で、食料だって安いところから仕入れればいいということを言う人もいる。
 
  今まで日本にとって最大の食料の供給国であった中国は、いまや世界第二のGDP大国になった。
 
  豊になって、人口も増え続けている中国国内での食料確保を優先しなければならない近い将来に起こり得るのではないだろうか。
 
  自由貿易をとなえながら、先進各国ともに大きな予算を使って食料自給に力を入れている。
 
  食料自給率が50%を切ってしまった日本が、すぐに自給率をあげることは難しいのかもしれない。
 
  しかし、米だけは100%自給を続けるべきだと思う。
 
  世界一高い米かもしれないが、一食あたりにすると100円程度の値段である。
 
  安いものだと思う今日この頃だ。
 
 

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