羽田新国際ターミナル
羽田空港が21日、新国際線ターミナルを開業した。
新しくできたD滑走路を使って、31日から32年ぶりに国際線を復活させる。
アジアのハブ空港を目指すというわけだ。
開港をひかえて、報道各社はいっせいに新国際ターミナルを取り上げていた。
どの局も、モノレールと電車からのアクセスの良さや、江戸の町並みを再現したという飲食店を賑々しく報道していた。
都心からのアクセスがいい、外国から来たお客さんに日本の良さをわかってもらえる店作りをしていると、各局ともに絶賛していた。
また、街頭インタビューで、利用者に感想をを聞いていたが、全員が非常に便利になって海外旅行がしやすくなるという意見だった。
ところがである、昨日のサンデーモーニングで放送されていた街頭インタビューでは、「ターミナルが小さい」「商業施設も規模が小さい」「仁川空港なんかと比べると、羽生空港としては、はるかに見劣りする」という意見だけを報道していた。
さらに、航空評論家にも意見を聞いていたが、国際的にはハブ空港といえる規模ではない。
成田と羽田を連携してハブ空港化することを考えていかなければならないと言っていた。
これがテレビの恐いところだ。
テレビで報道する街頭インタビューは、それが全体を代表する意見のように感じてしまう。
10人に聞いて賛否が半々だとしても、放送する側が自分に都合のいい意見や感想だけを放送している。
自称「テレビおじさん」の私は、テレビをずっと見ていたのだが、開業前の報道で新国際線開業に否定的な意見はまったく見ていない。
昨日のサンデーモーニングで初めて、利用者からの若干否定的な感想を聞いた。
良好慣れしているような利用者が全員、「小さい」という感想だった。
そして、評論家のハブ空港にはなり得ないというような意見を重ねていた。
開業前の放送でのインタビューの際にも否定的な意見を述べる利用者がいただろうし、サンデーモーニングが取材した際にも肯定的な意見を述べる人が多数いたのだと思う。
それを放送の主旨に沿った意見のみを切り取って放送しているわけだ。
それを重々承知しているのだが、テレビでの露出時間の長短が世間の体制だと思い込まされてしまう。
あらためて、テレビの恐さを再確認した昨日の私だった。
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