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2010年10月29日 (金)

究極の無料相談

 さっき、遅い昼ごはんにしようかな、なんて思っていたら、お客様が入って来られた。

 ん?一度来店されているお客さんじゃないかな?

 と思いつつ「いらっしゃいませ」と声をかけると、「あのー、以前相談に来たことがあるのですけど覚えてらっしゃいますかね?」と言われる。

 その声で、私の記憶がよみがえった。

 一年くらい前突然来店されたお客様で、宮崎の不動産会社が売りに出しているマンションを買おうと思っているのだけど、買った方がいいだろうか、なにか問題点はないだろうか、という相談に来られた方だった。

 そのマンションは当市内(延岡市)にあるもので、宮崎市の不動産会社が新聞に入れていたチラシ広告は私も見ていた。
  
 それを買おうと思って、その不動産会社と商談をしているのだが意見を聞かせてくれというのだ。

 自分が商談をしていたお客様が、他の不動産会社で良い物件を見つけて、それをどう思うかと聞かれたことはある。

 しかし、このお客さんのように、飛込みで来店して、いきなり「このマンションを他の不動産会社で買おうと思っているのだけど、どう思いますか」なんて相談を受けたのは、30年の不動産業歴で初めてのことだった。

 答えようもない相談だったから、私に相談をされても困るといってお引き取りをお願いするのだが、私の意向を無視してなかなか帰らない。

 私にとっては害こそあれ、まったく益のない相談であったが、マンション経営についての注意点を話してあげて、あとは自分で判断してくださいということしか言えなかった。

 ご年配のご婦人だったので厳しい言葉も言えず、最大限に親切に答えていたつもりだったが、その答えには満足できず、「専門家として儲かるか。買ってもいいか」を答えてくれという。

 買った方がいいと言って経営が上手くいかないときは恨まれるだろうし、買わない方がいいと言って他の人が買って上手くいっても恨まれるだろうし、答えられる話ではない。

 それで、「私も忙しいし、お引き取りください」と言っても引き下がらない。

 自分の聞きたい答えを聞くまでは買えりそうもない。

 しかたなく、「あなたが買った方がいいか、買わない方がいいかは答えられない。敢えて言えることは、私だったら買わない」と答えて、それを最終の答として強引にお引き取り願った。

 やっと帰ってもらってほっとしたのだが、次の日に再度来店されて、「あなたはなぜ買わないのか」「なにか問題があるのか」と言うのだ。

 さすがに私も迷惑だから、「私は今からでかけますので」と言って早々にお帰り願った。

 そのお客さんが、突然の来店。

 なにごとだろう。去年の不愉快な記憶がまざまざと思い浮かぶ。

 こわごわ、「きょうはどういうご要件で?」と切り出すと。

 実は、あの物件は買わなかった。

 そのかわりに、もっと良い物件があるというので宮崎市のマンションを見に行った。

 そのマンションが非常に気に入って30万円払ったけど、それはどういうお金だったのだろうという、わけのわからない相談だった。

 前以上に迷惑な相談である。

 なんで私に相談に来たのかと聞くと、銀行に相談したら、私が詳しいから私に相談したらいいと言われたから来たのだという。

 私の取引のある金融機関だったのでむげにもできず、一応話を聞いてみたが、話がよくわからない。

 例によって長々と自分の話をされるので、「要するに何が相談したいのか」と尋ねた。

 すると、要は支払った申込金?30万円を取り戻す方法はないかということ。

 面倒な話に巻き込まれてもこまるから、「それは警察か弁護士に相談した方がいいんじゃないですか」といって、それ以上詳しい話は聞かないようにした。

 そう言って相手にしないでいるのに、いろいろと状況を話す。

 契約書みたいなものは返した。領収書はくれなかった。見晴らしのいい物件だった。等々、ランダムに相手の不動産業者がおかしいということを私に訴える。

 私も以前のいきさつもあるし、ちょっと言葉を荒らげて「そんな問題を私に解決してくれといってもできないからこれ以上話は聞かない」「警察か弁護士に相談に行きなさい」と話を遮った。

 すると、なんということだろう。

 「警察に相談に行ったら、弁護士に相談に行けと言われた」

 それで、弁護士に相談に行ったら「30万円を取り戻すために、弁護士費用が同額くらいはかかる。低額訴訟という方法があるから、自分でやってみてはどうか」と言われたというではないか。

 そんな相談をいろいろやった上で、私のところに来たというわけだ。

 あきれて、「警察でも、弁護士でもだめなものを、私に相談されても無理ですよ。お帰りください。」と答えたのだが、警察や弁護士には相手にされなかったが不動産の専門家として何か方法はないか考えてくれと言ってすんなりとは帰らない。

 「とにかく、警察でも弁護士でもだめだったものは、私にはどうしようもないんです。お引き取りください!」と言って帰っていただいた。

 このところ、無料相談が続いているが、究極の無料相談を受けた今日の昼休みだった。

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