警察の取り調べの恐怖
警察の暴力的な取り調べが問題視されている。
これは特別な例ではないはずだ。
多かれ少なかれ、こういった取り調べが日常茶飯事的に行なわれている。
このことは今初めてわかったことではなくて、こういう取り調べが行なわれているだろうということは、みんなうすうすわかっていたことだ。
テレビドラマや映画での取り調べはフィクションの世界のことだけだなんて、誰も思ってはいなかった。
私たちも、マスコミも、ひょっとしたら裁判官も。
わかっていたけど、黙っていた。
犯罪者を相手にするのだから、多少暴力的になってもしかたがないことだと思っていた。
やさしく、「あなたがやったんでしょう?」「本当のことを言いなさい」なんて言っていたら、白状する人はいないだろう。
「お前がやったんだろう!」「いい加減に白状しろ!」と怒鳴ってしまうのはあたり前だ。
しかし、今回の録音にあるような、「(白状しないと)お前の人生をめちゃくちゃにしてやる」とか「お前の家にガサ入れをするぞ」「家族がトイレに行く回数も全部調べ上げる」といった恐喝まがいの脅しまでしているとは思っていなかった。
これは許しがいたことであると同時に恐怖でもある。
誰かが自分を陥れようとして、でたらめな被害届を出されたらと思うと本当にぞっとする。
私は、自分の身の回りで、偽の被害届を出されて逮捕拘留された人を見ているし、偽のたれ込み情報で逮捕され2週間の拘留を受けた人も見ている。
いずれも、無実とわかり不起訴になったが、二人とも新聞にでかでかと実名が掲載された。
一人は、まったくやっていない事件の自白調書にサインをしてしまった。
このことは先日私のブログに書いたことだが、連日の生命の危機を感じるような脅迫的な取り調べに耐えきれずサインしてしまったということだった。
犯罪者は、罪を免れようと必死だから、紳士的な取り調べでは自白にはいたらないだろう。
だから、取り調べが激しくなるのはいたし方がないのだろうが、脅迫的な手段をつかうことは許されない。
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