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2010年10月12日 (火)

退去立合い

 毎度のことではあるが、また敷金精算の相談を受けている。

 相談の内容といえば、これも毎度のことではあるが、家主さんは敷金を返したくなくて、借主は全額返還を要求しているという問題だ。

 そして、これも毎度のことではあるが、当然のように相談料はない。

 現在の入居者の契約については当社はまったく関係していない。

 賃貸物件は店舗で、その店舗が当社のすぐ近くなので、退去後の入居者との契約を当社に依頼したいという。

 ついては、今まで借りていた人の退去について面倒を見てほしいということだ。


 建物の賃貸借契約で一番もめるのは退去のときだ。

 入居の際に契約のお世話をしていても、管理物件でなければ、退去立合いは本来は私たちの仕事ではない。

 入居の際にいただいた手数料は、入居者を斡旋したことに対する報酬だ。

 ただし、入居の際のタッチした物件についてはサービスとして、退去の立合いをすることが多い。



 しかし、今回の物件については当社で入居を斡旋した物件ではない。
 
 だから、契約書の内容もわからないし、一番面倒な退去立合いの話し合いを無料でやるのは気が重い。

 特に賃貸物件が店舗の場合は、物件を改造・改装していることが多く、現況回復の取り扱いで必ずもめる。

 本音はお断りしたい相談である。

 しかし、家主さんが近所の方で、むげに断れない。

 案の定、家主さんは「長年貸していたのだから、家も傷んでいて敷金は戻せない」という考え。

 一方、借主は全額返還を要求している。

 これも毎度のこと。

 当初、「退去は私のと権限はおよばない話なので、当事者同士で話し合って下さい」と申し上げていたのだが、結局立合いに巻き込まれてしまった。

 これも毎度のこと。


 物件内にはまだ賃貸人の品物や廃棄物が多量残っている。

 家主さんには、それを撤去してからでないと敷金は返さなくていいと指導していたのだが、いまだに鍵の返還もない。

 その後、借主から片づけは終わっているので、家主に中を見てくれという連絡があり、家主さんは私にも立ち会ってほしいというわけだ。

 飲食店をしていたので、厨房器具、業務用冷蔵庫、イス、テーブル等々、沢山の荷物が残っている。

 それについては、今回退去する賃貸人が借り手を探していて、その人が全部残してくれと言っているという。

 ところが、その次の借り手は当社に来社されていて、一部の品物は必要だが不要な物がたくさん残っていて片付けてほしいと言っていたのだ。

 旧賃貸人と新賃貸人は知り合いで、自分たちで引き継ぎの話をしているのだから、当事者同士で話し合えばいいのに、新賃貸人はなぜか無関係の私にいろいろと要望を言ってくる。

 家主、退去者、新賃貸人のみんなが自分の都合のいい条件をかなえたくて、全員が私になんとか自分の要望を叶えてほしいと言っているわけだ。



 果たして立合いの当日、賃貸人を目の前にして家主さんが言った言葉は、「次の入居者のために早く立合いをしたかった」ということだった。

 毎日のように私の事務所に来て、まだ鍵を返しに来ないとか、電話で何度もレ楽をとるけど連絡がつかないと、さんざん不満を言っていたのにである

 思わず私は、「違うでしょ、自分のためでしょう」と、つい言ってしまった。


 これも私の悪い癖なのだが、一言多いのである。

 しかし、多くの人が問題をこじらせるのは、腹の中の汚い部分を隠そうとして本音を語らないことだと思う。

 自分がうらまれたくないから、人のせいにして物をいうから話が混乱するのだ。

 本気で解決しようとする場合は、本音で話し合わないと完全な解決はできないと思っている。
 それで、なぜか私がもめごとの解決を頼まれた場合は、もめてる双方から憎まれてしまう結果になることが多い。
 
 今回も、大いにその傾向で話が進みつつある。



 ちなみに、新しく入居する方については当社で賃貸借契約を締結することになっている。当社が頂戴する手数料は45,000円。

 物件は建築後35年以上の古い建物なので、建物についていろいろと問題が出てくることが予想される。
 
 家主さんは管理料を払ってまで管理はしてもらわなくてもいいと言う。

 45,000円で、今後何年間にもわたって賃貸人との交渉ごとを頼まれることになると思う。

 だから?私はお客さんから頭が高くて不愉快な不動産屋だと言われている態度をとってしまうのだ。

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