保育園が迷惑施設に?&防音グッズ
保育園や学童保育施設の増設を望む声が高まる一方で、近隣住民の反対にあう事例が相次いでいるという。(10.10.19 朝日新聞)
「子供の声がうるさい」「景観や日当たりが悪くなる」など、まるで「迷惑施設」扱いだそうだ。
「絶対ここにはつくらせない」「子供の声は時には電車のガード下並にうるさい」と、川崎市のある保育園は、隣にある築30年のマンション住人の反対で開設が半年遅れた。
条例で住民への説明義務はあるが、法的には同意は必要ない。地域の理解がないと円滑に運営ができないという配慮から開設を遅らせたのだろう。
ここに限らず、たびたび反対運動が起こっているようだ。
さいたま市の住宅地の学童保育「かぜの子クラブ」では、夏場もほとんど窓を開けられない。近所から苦情が絶えないためで、七夕祭りは外のテラスや駐車場を使わず、50人が狭い室内で大汗をかきながらクレープを焼いたということだ。
少子化対策として保育園や幼稚園の拡充が叫ばれているが、資金の問題を解決しても、新たな問題を抱えることもあるわけだ。
日本は豊になって、個人の権利意識にが高まってきて、他人に対する寛容さを失ってきているのではないだろうか。
「少子化で子どもと接する機会がないから、(子供の)声をうるさく感じる」(前田正子 甲南大学教授)
「子どもの声をうるさく感じるかどうかは、心の持ちようで変わる」(橋本典久 八戸大学工業教授)
といった言葉のとおり、騒音の問題は加害者と被害者の人間関係によって大きく変わってくる。
顔見知りなら少々の音は気にならない。
以前アパートの騒音問題のことに触れて、騒音を出す側の人が被害を受ける側の人に対してコミュニケーションをもつことが必要だということを書いたが、同じことだと思う。
保育園の行事の際の、保護者のマナー違反が地域住民の反感をかっていた例もある。
一方では、毎月地元の高齢者と園児の食事会を開いたり、敷地内に高齢者が集って運動や料理教室をしたり、子どもたちと遊んだりする「介護予防・多世代交流サロン」を作るといったように、積極的に地域住民と積極的に交流をはかり、逆に地域から支援を受けている園もある。
騒音は本当に、心の持ちようで大きく変わってくるものだ。
ついでに、たまには不動産屋のブログらしく、住宅での簡単な防音グッズについて一言。
①カーテン。音の出入りが大きい窓部分には遮音効果の高いカーテンを使う。外から入る音とともに、中から出る音も抑えることができる。
防音効果の高いものほど重いため、カーテンレールを補強するなどの必要が出る場合がある。
②壁に遮音シート。壁に鉛などの金属を含んだ遮音シートを張る。両面テープの接着で、大掛かりな工事の必要のないものが多い。
③床に防音カーペット。一枚型と、パネルをつなぎあわせて埋めるタイプがある。効果は音の種類によるが、軽減はできる。
いずれも、賃貸住宅などで壁や床を工事できないところでも防音に取り組めるのがポイント。
いろんな防音グッズが開発されているけど、一番簡単で一番効果があるのは近隣との人間関係。
そこを見逃してはいけないと、ちょっとましなことを言う今日の私だ。
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古い記事に失礼。
子どもの騒ぎ声に対して寛容を要求するのは、いかにもまっとうな社会性ある意見のようではあるが、実際は騒音被害に遭ったことのない人間の発想。
子どもの声は幹線道路の車の音や機械音よりもはるかに“耳障り”。
公園の隣なんぞは地獄。
音量よりも、音の質が問題。
マナーの問題も絡んでそれこそ「クソガキどもぶっ殺したろか」と思う方がむしろ自然なくらい。
そして、行政は看板作る以上の対応はしてくれず、
公園利用者はそんな看板知るかヴォオケ状態。
おかげで公園の隣の賃貸物件は回転が早い早い。
公園の隣=環境がいい、と世間は誤解しているので人気物件となり空室はすぐ埋まる。
それで回転早いから大家丸儲け・・・。
不動産屋ならそれぐらい知っておいた方がよい。
投稿: | 2013年12月19日 (木) 11時36分