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2010年10月 7日 (木)

ノーベル賞受賞 根岸さん・鈴木さん

 昨日からのトップニュースはノーベル賞。

 ノーベル化学賞を、北海道大学名誉教授 鈴木章さんとアメリカのデラウェア大学名誉教授をされている根岸英一さんのお二人が受賞された。

 テレビも新聞もトップニュースとして大きく取り上げていた。

 その影響で、ほかのニュースがちょっと小さくかすんでしまい、ほっとしている人もいるのだろうし、じだんだ踏んでいる人もいるのだろう。

 ノーベル賞はダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルの遺産を基金にした、世界でもっとも権威のある賞だ。

 物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞及び平和賞の5部門に加え、経済学が加わっての6部門について贈られる。

 特に物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門においては、自然科学分野における最大級の栄誉とされている。

 ノーベルは遺言に、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする。」と残し、その意志に沿ってノーベル賞が創設されたということだ。

  下世話名話だが、各賞の賞金は約1億円。

  賞金だけでも6億円を生み出せるノーベルの残した資産はいくらあったのだろう。





 日本人の受賞は、物理学賞、化学賞において目立っている。

 特にここ数年は、化学賞の受賞が相次いでいる。

 受賞に日本中が大喜びするのは、日本がすぐれていることを実感することの喜びでもあるのだろう。

 しかし、この受賞についてちょっと気になることもある。

 受賞の対象となる研究や発見は、数十年前の業績について賞されているということだ。

 今回のお二人の受賞となった業績は、30年も前の業績だ。

 何回も何回もノミネートされて、ようやく今回の受賞にいたったわけだ。

 だから、ノーベル賞の受賞は現在の日本の業績がすぐれている証にはならないのではないかというのが一つの疑問。

 もうひとつ気になることは、受賞者の多くが海外の研究機関に在籍されていることだ。

 モノ作り、頭脳に自信をもっていた日本だが、モノ作りにはどんどん海外に拠点を移しつつあるし、頭脳も人も海外に流出しているのではないかと、喜びと同時にふと心配になった今日の出来事だ。

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