大阪地検証拠改ざん④
大阪地検の証拠改ざん事件は、特捜部長及び副部長の逮捕という重大事件に発展してしまった。
一検事の功名心にはしったことによる犯罪だったと思いたかったが、組織的ぐるみの犯罪の疑いが強くなった。
「法と証拠のみに基づいて正義を実現する」のが検察。
その検察官が証拠を改ざんしたということの重大さを、この幹部二人は気がつかなかったのだろうか。
「報道によれば」早い時期に前田検事による証拠改ざんに気付いた若手検事たちが、佐賀副部長に涙ながらに訴えたという。
この若手検事たちの行動は、検察に対しての信頼をつなぐ細い糸のように思える。
その正義を、組織によって無視されるということの義憤を感じた若手検事が、事実をマスコミにリークしたことによって今回の事件が明るみに出たのだろう。
検察にかろうじて正義は残っていたのだとも言える。
しかし、検察という組織が、組織として間違いを間違いとして正せなくなってしまったことの問題は大きい。
今回の事件については、最高検察庁が取り調べを行なうようだが、同じ組織内の人間だけでの取りしらべでは捜査の目が曇らないのか。
検察庁に限らず、組織が巨大化してしまうと無意識のうちに組織の権益と存続を思う余り、冷静に周りが見えなくなってしまうのではないだろうか。
今回の検察に限らず、大きな組織の運営にあたって、オブザーバー的な形でも良いから、意見を述べたり運営をチェックできるような監視機関があるといいように思える今日この頃なのだ。
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