赤い羽根共同募金について
「歳末たすけあい」にはちょっと早いような気がするが、今日、スーパーに買い物に行くと、入り口に高校生が募金箱をもって立っていた。
赤い羽根の共同募金らしい。赤い羽根を手にしている。
私は、このスーパー入り口での募金が好きではない。
私は週に2~3度、スーパーで買い物をする。
そのスーパーに行くたびに、「募金をお願いします」と言われることになる。
「恵まれない人たちのために」、彼女らは声をからして募金を呼びかける。
そんな彼女らの声を無視して通り抜けるのには、勇気がいる。
無視して通りすぎる人たちを悲しそうに見送る彼女らがかわいそうで、募金箱に近づくと嬉しそうに迎えてくれる。
募金箱に小銭を入れると、「ご協力ありがとうございま~す」と、全員が嬉しそうに大きな声でおじぎをする。
私は、この募金のやり方に少し疑問を抱いている。
募金を集めているのは、ボランティアの生徒たちや婦人会の人たちだ。
彼らは純粋な心をもったボランティアだ。
当然、まったくの無報酬でやっている。
それには頭が下がる。
でも、それを運営する赤い羽根を運営するための大きな組織があって、そこには当然多くの職員が必要だろう。
それだけならいいが、高給取りの役員さんが名を連ねているのではないかという疑心も抱いている。
ブログを書くに当たって、ネットでちょっと調べてみた。
赤い羽根共同募金は、各市町村の共同募金支分会がある。そこを通じて自治会や学校、企業で募金を募る。
都道府県を単位に社会福祉法人である共同募金会が組織されていて、都道府県単位で協同募金をしている。
そして、これら募金をとりまとめ、連絡調整をするのが社会福祉法人中央共同募金会である。
それぞれの組織で職員が働いていて、役員さんもいるのだろう。
社会福祉法人中央協同募金会の定款がホームページに掲載されてあった。
それによると、「理事23名、監事3名を置く」さらに「会長1名、副会長3名を置く」とある。
理事23名というと大きな組織である。
全国的な組織で、募金も大きな金額になるのだろうから、その運営には多くの職員が必要になるだろう。
動く金額からすると組織も、職員数も大企業並だろう。
その人件費には募金は使われていないのだろうか。
23人もいる理事への報酬は高額ではないのだろうか。
末端で募金を集めているのは、無報酬の善意である。
それを運営する組織なのだから、理事は無報酬であってほしいし、職員さんも無報酬とまでは言わないが、少なくとも高給取りであってほしくはない。
私は、根がいじわるなもので、ついついそんなことを考えてしまうもので、最近は街頭募金には一切協力しないようにしていた。
純粋な子どもたちが、心から誰かの役に立ちたいと思って募金を呼びかける声を無視して通り抜けるのには心が痛む。
それでも、意を決して募金の声を無視していた。
だけど、今日は募金箱に百円硬貨を一つだけだが入れてきた。
募金を呼びかける生徒さんと目が合ってしまったから。
なんて、ちょっと偽善的なブログになった今日の出来事なのだ。
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