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2010年11月25日 (木)

北朝鮮砲撃事件の菅総理対応遅れの功績

 予想していたとおり、マスメディアは菅内閣の危機管理能力の無さを一切に攻撃し始めた。

 常に感じていることだが、「溺れかかった」菅さんに対して、いっせいに「棒でたたき」だした。

 昨日の菅さんを見ていて、自分たちの命を守ってくれるはずの最高責任者の頼りなさに恐怖を覚えた。

 事件勃発直後のインタビューで、菅さんは危機に対しての処理能力の欠如を露呈していた。

 それは誰の目にも明らかだった。

 私だけでなく国民のほとんどが、現政権の危機管理意識の希薄さに驚きを超えて悲しみを感じたようだ。

 私は、その意味で菅さんの功績は大きいと思う。

 今朝の「スーパーモーニング」で、歴代首相の危機対応の失態を取り上げていた。

 阪神大震災の際、村山総理の初期対応の遅れが被害を拡大させた。そのとき村山総理の弁が「初めてのことだってもので・・」

 「えひめ丸事件」(2001年。ハワイ沖で訓練中だった宇和島水産高等学校の「えひめ丸」に、浮上してきたアメリカ海軍の潜水艦に追突されて沈没し、9人の犠牲者を出した事件)の際森総理のゴルフ騒動。

 これは事件発生時に休暇でゴルフをしていた森総理が、事件の一報が入った後もゴルフを続けていたというものだった。

 これが致命傷となって森内閣は解散に追い込まれた。

 小渕総理は北朝鮮の不審船に対して威嚇射撃を命じたが、その決断までには7時間かかっていた。

 決断力があったような記憶にある小泉総理だが、アメリカの同時多発テロに対する公式見解を発表したのは2時間半後であったこと。

 麻生総理についてもコメントしていたが、それについては聞き逃してしまった。

 こう言われてみると、自民党政権下での危機管理能力は充分であったかというと、常にアメリカの顔色を伺いつつの対応であったように思われる。

 これまで、日本には独立国としての確固たる危機管理態勢が欠如していたのではないか。

 戦後のめざまして経済成長の中で、国民も平和ボケしていてそのことを強く意識していなかったのではないか。

 昨年、戦後初めての政権交代を経験した。

 政権奪取した民主党だが、政権運営に不慣れなことが国民の目にも明らかになってきた。

 それに対する不安が、今回の北朝鮮砲撃事件で恐怖と悲哀に変わった。

 今まで外交と国防について国民も強く意識していなかった。

 菅総理の今回の対応が、国民が意識を新たにするきっかけを与えてくれたという点で功績があったと言えるだろう。

 などと感じている今日の出来事だった。

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