政界大編成
国民の期待を背負って政権交代して1年余。国民は政権交代に抱いた期待が幻想でしかなかったことを思い知らされている。
長期にわたる自民党一党支配の政治で、溜まりに溜まった澱を一掃してくれるという期待は、粉々に砕かれてしまった。
この数日は閣僚の失言の大豊作だ。
失言を寄せ集めただけで、ゴールデンタイムの特集番組ができてしまいそうだ。
まずは、仙石さんの「自衛隊は暴力装置」発言。
その発言の撤回を求められると、反省の色も無く「実力組織と訂正する」と怒ったように言い直しただけ。
その後不適当な発言だったと謝罪したが、本人の本心からの謝罪には見えなかった。
私は、極端に偏った考え方は好きではないのだが、巷で言われているように仙石さんは共産主義者だという話もあながち極論ではないのではないかと感じさせられた。
国会という国政の場で、自分の感情にまかせての発言はその資質を疑わざるを得ない。
次に柳田法務大臣。
柳田法務大臣の失言は、失言という範疇ではない。
新幹線の中に電話があって、「法務大臣をやれ」と言われたときに「えーっ、なんで俺が?」と思ったとパーティーの場で言っているのだ。
「自分でもなぜ自分が法務大臣になれと言われたのかもわからない」
「皆さんもが、皆さんもなんで私が法務大臣だと理解に苦しんでいるでしょうが、一番理解できなかったのは私です。」
「この20年近い間、法務関係は1回も触れたことはない」
「そんな私だから、多くの激励と心配をいただいた」
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と『法と証拠に基づいて、適切にやっております』この二つがあればいいんですから」
自分から不適任だと公言しているのだから答は簡単、辞任しかないだろう。
それにしても、日本はどこに行こうとしているのだろう。
政権交代でかえって混乱してしまったようにもあるが、自民党政権のままでもかわりはなかっただろう。
今、選挙をやったら民主党の惨敗は目に見えている。
だから、民主党はなにがあっても解散はせず、政権にしがみついているのだろう。
しかし、次の総選挙での苦戦は明らかだ。
次に来るのは政界大編成しかないのかもしれない。
どうか政権を取ることが目的とするのではなく、政権を運営することを目的として政治をやっていただきたいと、今日もむなしい「ぼうふらのつぶやき」なのだ。
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