阿久根市、竹原市長リコール成立
阿久根市の竹原市長のリコールが成立した。
投票率77.35%。賛成票7,543票、反対票7,145票。
その差は398票。
僅差である。
半数近くの市民が竹原さんを支持しているわけだ。
同日、竹原さんは1月に行なわれる出直し選挙への出馬表明をした。
リコール派は新たな候補者を擁立して選挙戦を闘うことになるのだが、苦戦を強いられることになるだろう。
他の立候補者も出てくることも考えられるだろうが、竹原さんの再度の可能性が高まることだろう。
いつも頭に湧いてくるのが、田中角栄さんの「ダメだダメだというなら代案を出しなさい!」という演説の言葉。
「ダメだ!」と非難することは優しいが、それに変わる代案をもって運営するのは難しい。
それは、政権交代を果たした民主党を見ていてつくづく感じることでもある。
リコール成立とりあげていた今朝のワイドショーで、税収20億円の阿久根市での人件費が24億円になると言っていた。
収入に占める人件費の割合は尋常ではない。
民間企業であれば、当然人件費のリストラが行なわれるだろう。
こんな数字を知ると、人員削減や給与カットを強行してきた竹原さんのやりかたに納得できるところもある。
議会に提出してもすべて否認されてしまって、改革はまったく進まない。
だから全てを専決処分を行ったということだろう。
今回のリコール成立を受けての竹原さんの態度を見ていると、かれは単に市長の椅子にのみ固執しているのではなく、自分のやるべきことがあるという使命感を持っているように思える。
しかし、「正しいから自分の意見をすべて認めろ」「反対は一切許さない」というのは民主主義に反する。
民主主義は、それなりに手間がかかるもの。
もう少し辛坊も必要ではないだろうか。
恐らくは出直し選挙で竹原さんが再選されることだろう。
そうなると、竹原さんは民意を得たりとばかりに、引き続き強硬な行政を行なうことになるのだろう。
そして市議会は、引き続き強硬な反対をしていくのだろう。
竹原さんも市議会も、今回のリコールの住民投票の数字の意味をしっかり考えて、今後の市政改革に臨むべきだろう。
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