ノーベル賞平和賞の劉暁波氏と中国の反発に平和賞のあり方を考える
一昨日、2010年のノーベル賞授賞式が行なわれた。
日本からは根岸英一さんと鈴木章さんが化学賞を受賞した。
海老蔵さんも斉藤君にも、ちょっとだけどいていただいて、お二人の明るいキャラクターでこちらも楽しい気分にさせていただいた。
そんな楽しいニュースがあるというのに、マスコミがもっと大きくとりあげていたのが受賞者不在の平和賞の問題だった。
受賞者の劉暁波氏は出席できず、奥さんを始めとした親族も出席できない異例の授賞式になった。
中国が、今回の劉氏へのノーベル平和賞授与に対して「内政干渉であり、断固反対する」と反発し、各国に表彰式を欠席するよう圧力をかけたことが世界的な話題となったわけだ。
マスコミの報道は中国批判に傾いているが、中国の反発も異常だが、そもそもこれまで大きなあまり知られていなかった劉暁波氏の受賞にも疑問がわく。
急成長して世界的にも大きな力をつけてきた中国を牽制する意味合いがあるのではないかと感じる人も多いと思う。
そもそも平和賞については、強い政治色を指摘されてきた。
私の記憶でもっとも納得のいかない受賞は、去年のオバマさんの受賞だ。
就任1年にもならず、何の実績もない、スピーチがうまかっただけのことではないか。
「核なき世界」に向けた国際社会への働きかけに対しての評価だというが、就任1年にも満たない何の成果もあげていない、ただスピーチがうまかっただけのオバマさんの受賞は、なんとも納得がいかないのだ。
その後もアフガニスタンでは兵員を増員しているし、イラク戦争を終結に結びつけることもなかった。
さらには、核廃絶を叫んだ口の根も乾かないうちに臨界前核実験を行なった。
もう一人、私の記憶に残る納得のいかない受賞が、我が国の総理大臣であった佐藤栄作さんの受賞だ。
非核三原則の制定などが評価されてのことだったそうだが、佐藤さんは日本をベトナム戦争での米軍の補給基地とアメリカを全面的に支援していた。
さらには、最近情報公開された文書により、当時の非核三原則は言葉だけであったことが明らかになっている。
パレスチナ解放運動においてイスラエルに対するゲリラの指導者として活躍していたアラファトが、穏健路線に転じてイスラエルとの和平協定を果たしたことによって、イラク側のイツハク・ラビンとともに平和賞を受賞したが、その後幾度も休戦は破られいまだに平和は訪れていない。
今回の劉暁波氏受賞と、それに対する中国の反応に対する報道について、世界中のマスコミが中国非難をしているが、平和賞のあり方についても言及してしかるべきではないだろうか。
いつものことだが、こんなことよりも自分の「自分の頭の上の蠅」の心配をするべきな、よだきんぼおじさんの11月12日だ。
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