異常寒波で想像外の被害を被った
この数日の寒さは尋常ではなかったようだ。
一昨日、16日の朝、私の管理しているビルでお湯がでないという騒ぎがあった。
駆けつけると、お湯が出ないのではなくて、給湯からの水が一滴も出ないのだ。
そのビルは、屋上のボイラーから全室のお湯をまかなうシステムになっている。
設備が古いので、てっきり給湯設備の故障だと思った。
ビル全体の配管のやりかえとなると、莫大な費用がかかる。
費用のことを考えると頭が痛い。
そんなことを思いつつ、工事会社に電話をしたところ、「おそらく凍結のせいです」との回答。
凍結?
水道管が凍結したということは記憶になかった。
工事会社の担当の「朝から同じような電話がじゃんじゃん入っていて、てんてこ舞いですよ。多分、昼から暖かくなれば回復するはずですから様子をみてください」という返事が変に嬉しかった。
工事会社の言った通り、昼からお湯が出るようになった。
これで、ひと安心といった日曜日だった。
そういえば、このビルの露出している水道管や排水管には凍結防止の断熱テープが巻いてあった。
当地、延岡市(宮崎県)で凍結なんてすることはないのに、なんでこんなに仰々しく凍結防止テープを巻いてあるんだろうと思っていた。
このビルは建築後30年以上になる。
思い起こせば、自分たちの子供の頃には室内に汲み置きしていた水が凍っていたものだ。
学校に行く途中の水たまりが凍っていて、スケートのまねごとをして遊んだりしたものだった。
異常な寒波と大騒ぎしていたが、気がつかない間に温暖化していたことを確認させられた次第。
ともあれなにごともなく日曜日が終わるかと思っていたのだが、夜9時半に事件が起こった。
管理しているビルで、3階の部屋からの水漏れで2階の部屋が水浸しになっているという連絡があった。
部屋中が水浸しということなので、とりあえずは出動。
かけつけると、天井のあちこちから水がボタボタと漏れていて部屋は水浸し。
なんとその原因が凍結。
午前中、凍結のせいで流しの蛇口をひねっても水がでなくて蛇口を解放したままにしていたところ、午後から水が出初めて水が流れっぱなしになっていた。
流しの水だから、しばらくは流れっぱなしになっていたのだが、そのうち流しに置きっぱなしにしていた食器が排水口を塞いで、流しから水があふれだしたことが原因だった。
水漏れの被害者は使えなくなった布団や室内の補修を弁償してくれと言っていた。
水漏れを起こした人は、蛇口を解放したままだったのは凍結が原因で、これは天災であって自分の責任ではないと主張していた。
警察を呼ぶの呼ばないのと大騒ぎになっている。
このアパートは私が家主で、入居者の状況がわかっているわけだが、水漏れを起こした方の経済状況では損害賠償を求めても支払い能力はないだろう。
といって、被害を受けた方はおさまらない。
それで、被害についての当面の補償は私がすることにした。
ただし、私の過失ではないので、被害者の方には布団とか、畳の交換等の最小限の損害賠償と、補修が終わるまでの代替の住居費用を負担することで納得してもらった。
そして加害者の方にも話をして、かかる費用の一部を分割で支払うことを納得してもらった。
責任のない私が補償するということで、被害者の方の要求も最小限のものだったが、それでも私の負担は10万円では納まらないだろう。
加害者の人には3万円か、できれば5万円くらいの負担をお願いしたいと思っている。
私の手出しをゼロにして解決しようと思ったら、ずっとゴタゴタが続くことを考えると、この程度ですんでよかったと、ほっと胸をなで下ろしたというところだ。
アパート経営をしていれば、これも必要経費ということだ。
とんだ異常寒波の被害であった。
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