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2011年1月29日 (土)

新聞ななめ読みの続き、殺人件数が戦後最低になったの、なぜ新聞は明るい面をみないのか

ということで、昨日の池上彰さんの「新聞ななめ読み」の続き。


昨日の「新聞ななめ読み」のテーマは「新聞はどうして悲観的な話ばかり取り上げるのか」というものだった。

池上さんは、警察庁が発表した、2010年に全国で起きた刑法犯の件数の速報値の報道を例に取って話を進めていた。

1月14日の朝日新聞には、「『ひったくりワースト1』は千葉」という見出しの記事が掲載されていた。



それによると、ひったくりが34年連続で全国最多だった大阪府が前年より33%降り、減り方が少なかった千葉県がワースト1になってしまった。

そして「この記事には、さりげなく「殺人件数は戦後最小の前年よりさらに27県減って1067件」と書いてある」

「一昨年は戦後最低だったことを、どれだけの人が知っているだろうか。しかも昨年は、さらに減ったというのだ」

「テレビや新聞で殺人事件のニュースばかりを見ていると、殺人事件が急増していると誤解している人も多いだろうから、殺人事件が戦後最低というのは、驚きのはず。少なくとも明るいニュースだ。なぜこれを大きく取り上げないのだろうか。」と疑問を抱かれていた。



そして、これが朝日だけのことなのかと、他紙の扱いも紹介されていた。


毎日新聞は「昨年の刑法犯、平成最小」の見出しで、「殺人事件は戦後最小を更新した」と買ってあったが、掲載されている場所が4面と目立ちにくく、しかも大変小さい記事だったそうだ。



読売新聞の見出しは「高齢者の殺人増加」。殺人事件が減っていることよりも、高齢者の比率が増えていることを取り上げていた。

それに対して池上さんは、「社会の高齢化が進めば、高齢者の絶対数が増加するから、事件の発生件数が増えてもおかしくない。年齢ごとの発生の比率で比較しなければ意味がないのだが、それに関する言及はない」と解説している。



日経新聞の見出しは「刑法犯、23年ぶり低水準」各紙の中では一番大きな扱いになっていた。

ただし、もうひとつの見出しには、「わいせつ事件は増加」とあり、ここでも殺人事件の件数が戦後最低を更新したことは、見出しになっていなかったと言っておられる。


そして「どうして新聞は、ニュースの明るい面を見ないで、暗い部分ばかりにスポットを当てるのか。そんな不満をもってしまった。」と締めくくっていた。



この意見にはまったく同感である。

池上さんはマスコミ側の人だから、まだ優しくおっしゃっているが、私は常々マスコミが国を崩壊させていると主張している。

暗い部分にスポットを当てるどころではなく、事実を曲げて、人を不安に陥れる方向に力をいれる。

現在の日本の政治家が無茶苦茶で統治能力に欠けるのは明白だが、それをことさらに暴きたて国内のみならず海外にも喧伝している。

今回の、日本の長期国債の格付け問題での管総理の「疎い」発言にしても、あれは話全体の流れから見て、私は管総理の「国語力の不足」だと思った。


私は、早朝の第一報のニュースで見たわけだが、衆議院の本会議を終えたばかりで詳しいことがよく分からないというように感じた。

まだ発言が大問題化する前で、総理の言い訳の弁が報じられる前のニュースで、人の意見に影響される前の私の意見は「国語力不足による言葉の選択違い」だった。


しかしテレビも新聞も、管総理の立場を擁護する意見は、私が見る限り皆無だ。

そして世界中に、「我が国の総理大臣は無能力だ」とふれまわっている。


これではますます格付けが下がってしまう。


もし菅さんが本当に無能力なら、諸外国には隠せるだけ隠しておいて、こっそり能力のある人を総理にすえることを考えた方が良い。


民間企業において社長に能力がなかった場合、その社長に経営をまかせたまま、「当社の社長は能力がないのだ」などと公表する会社はないだろう。

そんなときは極秘裏に社長交替を図るはずだ。

政治の世界だから極秘裏にということは難しいだろうが、自らの首を締めるような、騒ぎを大きくして面しければ良いというような報道は慎むべきだ、などと予定よりちょっと長くなりすぎた今日は1月29日。

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