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2011年1月22日 (土)

自らの痛みを放置しての増税を許すな!

 1月14日のブログで、私は、消費税増税はやむを得ないと書いた。

 ただし、その前に無駄遣いをやめる、無駄な予算を見直すということに真剣に立ち向かってもらいたいものだ、と、誰でも思っていることを書いた。

それに対して、次のようなコメントをいただいた。

「与謝野氏の入閣は完全に消費税を引き上げるための布陣固めです。そして消費税増税の責任者と菅総理が仰ったとおり、責任転嫁させるためでもあります。責任転嫁で済む話ではないのでしょうが、その気持ちが十二分にある事が明確に伝わりました。

また、失礼を承知の上でこの記事に異議を唱えたいのですが、決して行政の無駄遣いを徹底すれば消費税を引き上げていいことにはなりません。格差が拡大し仕事が減少している現代社会ですから、格差を是正しインフラ整備をすることが最重要課題なのです。加えてそれと平行して無駄の撲滅、役人の天下り天国を撲滅、公務員改革、国会議員定数と給与の大幅削減、現派遣法や後期高齢者医療制度等々の即時見直し、地域主権を達成させるというのが理想です。そうした上で社会保障のあり方を初めて議論できる土壌が出来上がります。釘を刺しておきたいことは、エコポイント等が限界を向かえ経済がまた低迷しそうな時期に増税含みの社会保障のあり方を議論するのは自殺行為です。」

今、増税することは自殺行為だというご意見だ。

これは、もっともな意見だ。

だが、今の日本、そしてヨーロッパを始めとする先進諸国の景気低迷は一時的なものではく、経済の発展が膨れ上がってしまい、出口のない壁に阻まれているのではないかと思っている。

だか、かつての高度成長のときのような景気の浮揚は当面起こり得ないとも思う。

だから、早晩、増税無しに不足する財源をおぎなう方法はないだろう。

それに対して私は、増税にとりかかるのは、コメントの方の意見のように「無駄の撲滅、役人の天下り天国を撲滅、公務員改革、国会議員定数と給与の大幅削減等に力をつくして」もうこれ以上絞っても一滴の水もでないという姿をみせてからのことだという意見を書いた。

それに対して、再度次のようなコメントをいただいた。

「こちらこそ私の拙い文言や主張に御返信頂き、ありがとうございます。

先ず、コメント欄で語るべきではないのかもしれませんが、あえて語らせて頂きます事をお許し下さい。気分を害された場合は削除してください。

私も最後の手段として消費税の増税は已む無し派でした。しかし、現状痛みの強い社会が長年にわたって続いております。

過去を振り返ればバブル絶頂期に消費税を導入または増税し経済が低迷したことは事実であり、不動産に関する悪改によって価格が下落し多額の負債を多くの人が抱えたこと、派遣法の悪改によって賃金格差が開き製造業にも門戸を開いたことでグッドウィルのような非人道的なビジネスを横行させたこと、小泉竹中内閣による痛みの強い構造改革、規制を大幅に緩和したことによって競争が激化し賃金格差も開いたこと、そしてリーマンショックによる世界金融危機が日本の経済にも悪影響を及ぼしました。

リーマンショックによる影響は治まりつつありますが、未だ路上暮らしの弱者がおります。それも老若男女問わずで御座います。これらのセーフティネットを敷かずに大増税を強行するようなやり方は許すことはできず、庶民生活を見捨てることはあってはならないのです。私は何度も何度も菅総理には訴えてまいりました。その声は残念ながら届かなかったことが悔しくてなりません。

戦後焼け野原から復興を果たし、豊かになった日本で餓死者や自殺者が続出していることを恥と受け止めずして政治は語れません。いえ、語ってはならんのです。なんとしても増税路線から離れ希望ある未来像を描かなくてはならんのです。」

さらに、「増税に向かう前には、『無駄の撲滅、役人の天下り天国を撲滅、公務員改革、国会議員定数と給与の大幅削減』を徹底してやること。

この主張を考えますと、裏切られたことが明白となりつつあります。と言うのも菅内閣は昨年、事業仕分けを廃止し新年を迎えると官僚に頭を下げています。これでは到底、改革など実行に移せません。無駄の削減を棚上げし、無能であることを世間に晒しています。そればかりかgooに本日公開された慶応義塾大の岸教授が執筆しているコラムに落胆する内容を指摘しています。コラムには、これまでの民主党のマニフェストと菅第2次内閣が主張していることに温度差があり、「今回の与謝野氏の入閣は、民主党政権の国民に対する裏切りの第一歩と考えざるを得ません」としており、与謝野氏の入閣では正しい増税の道筋さえ期待できないと危機感を募らせています。

また、菅第2次内閣の大臣は平成24年度に増税を断行することへの含みを正式に発表しています。昨年の参院選までは次期衆議院解散総選挙で国民に真を問うてからとしながらも、それを否定する浅はかで軽い発言を公に認めたことを意味します。それに加えて与謝野大臣は年金の支給年齢を引き上げるよう進言しています。このままでは最悪、民主主義が崩壊してしまいます。

悉く国民を裏切る空き缶内閣には、憤りだけでは済まない感情が込み上がります。それは、あの悲劇が再び訪れることを意味しています。あの悲劇を繰り返してはなりません。恐ろしくて口にはできませんが。」というコメントもいただいている。

このコメントには、「上述したコラムについては誠に勝手ながら、URLを指定欄に記述いたします。失礼します。」とあって、匿名さんが参考にしたサイトを紹介してもらった。

そのURLを開いてみたら、岸博幸さんのコラムであった。
http://news.goo.ne.jp/article/diamond/politics/2011012107-diamond.html

さすが、手短に重要なことを伝えておられる。

その後に書いた私はコメントで以下の意見を書き込んでいる。

「まずやるべきは、あなたの仰るとおり無駄の撲滅、役人の天下り天国を撲滅、公務員改革、国会議員定数と給与の大幅削減です。

そして一方、医療・福祉・年金問題は緊急を要する課題でもあります。

その財源としての消費税の増税について検討することは必要なことだと思っています。

ただ、増税に向かう前には、「無駄の撲滅、役人の天下り天国を撲滅、公務員改革、国会議員定数と給与の大幅削減」を徹底してやること。

それなくして、増税のみに走る場合は、国民が怒りの声をあげなければならないと思います。

そのときは、私の学生時代にあったような激しい行動で反対運動を起こすべきです。

いまの日本国民はおとなしすぎます。」

岸さんのコラムを読むと、管政権は自らを正すことなく増税に走ろうとしているのを認めざるを得ません。

官僚、政治家、役人の既得権になんら手をつけることなく増税に走るとき、国民は立ち上がって怒りを結集するべきです。

こう思いつつ、また何も起こそうとはしないのだろうか。

怒れる大衆を出現させる運動を、なんとか起こせないものか!

と、内容の割に長くなりすぎた、今日は1月22日。

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コメント

三度投稿いたします。

私のような人間の声をお聞きいただき、
またこのような記事をお書きいただき
誠に有難うございます。

一連のコメント投稿は感情で書き綴ったものですが、
人の命に関わることですから
この件に関してはそれでも良いと考えています。

私の拙い文面に熱く応えていただき
誠に有難うございます。

こちらにまた新たに意見を申し上げたいのですが、
次の記事に勝手ながら、増税に関する菅総理の主張と
一つの決意を訴えているサイトを紹介させていただきます。

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