ペニーオークション苦情急増
今日の朝日新聞に、「ペニーオークション 苦情急増」なる記事が掲載されていた。
「ペニーオークション」なる言葉は初耳で、カネはならない雑学をこよなく愛するぼくとしては捨てておけないことであった。
紙面の4分の1を割いて、詳しく説明されていたが、うまいことを考える人がいるものだと、つくづく感心してしまう。
ペニーオークションとは、新しいインターネットオークションで、ブランド品や家電の新品などが格安で手に入るとうたい、人気を集めているらしい。
その方法とは、一般的なオークションは、サイトの運営者はオークションの場を提供し、そこに出品者と入札者が参加する仕組みだが、ペニーオークションは、サイト運営者が商品を出品している。
ブランド商品や、テレビ、デジタルカメラといった人気商品を「0円」で出しているケースが多い。
問題点は、一般のオークションでは入札に手数料はかからないのだが、ペニーオークションでは入札1回につき数十円から数百円の手数料がかかる。
入札するためには、手数料を専用のコインを、前もってクレジットカードで購入する。
落札できなくても入札をクリックするたびに課金されていく。
商品を安くかえたとしても、手数料との合計で余りやすく買えないということもおこる。
なによりも、問題になっているのは、何度入札しても競争相手がさら入札を続けるということだ。
人気のあるサイトでは、競争相手も多くなる。
入札に課金されているので、ムキになって入札を続け、結局そんなに安くない買い物をしてしまうということも多いようだ。
サイト運営者としては、商品を安く出品して、数多くの入札者をつくりだせば、落札できなかった人からの手数料も入るという仕組みだ。
本当にオークション形式で入札を行なっていても、落札できる人は一人だけで、落札者以外の入札者は手数料だけとられることになり、非常にギャンブル性の高いオークションと言える。
なかには、誰かが入札すると、自動的に別の入札が入るようプログラムされているか、サクラがいるとしか思えないサイトも多いそうだ。
このところ全国の消費者センターに、ペニーオークションの相談が急増しているという。
落札できずに、手数料だけ10万円も20万円も使ってしまた人もいるそうだ。
苦情の急増に、大手の良心的にやっていた業者で撤退しているところもあるという。
国民生活センターの担当者も「仕組み上、最終的に業者が落札する可能性も否定できない」としているという。
なんとも、うまい金儲けを考える人がいるものだなあと感心してしまう。
くれぐれも、うまい儲け話はない!ということにご注意ください。
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