書店が無くなる。米国第2位の書店チェーン ボーダーズ倒産。
米国で、書店チェーン第2位のボーダーズが倒産した。
インターネットでの書籍販売や電子書籍の普及で、米国では書店ビジネスそのものが崩壊の危機にあるという。
ボーダーズは、都市部を中心に大型店を展開してきた。
品揃えで消費者を引きつけ、ピークの2005年には1200店を超えた。
しかし、その後アマゾンのネット販売におされて下降線をたどり、今回の倒産となった。
米書店チェーン首位のバーンズ・アンド・ノーブルも赤字続きで店舗の削減を進めているという。
中小の書店はさらに厳しくなっていくだろう。
来月に閉店する予定の書店の経営者が、「これで半径50㎞以内に書店はなくなる」と言っている。
この書店は5年ほど前から急激に業績が悪化した。大型店との競争では得意先を確保して生き延びたが、アマゾンなどのネット販売には太刀打ちできなかった。
日本の書店も苦境が続いている。00年に21,654店あった書店数は10年15314店となっている。
とりわけ「街の本屋さん」の経営は厳しく、閉店が目立つ。
今後、書店経営はさらに厳しさを増すだろう。。(朝日新聞11.02.18)
実際、当市(延岡市)では「街の本屋さん」は壊滅した。
現在は、ロードサイドの書店チェーンが1軒と、ショッピングセンターにテナントとして出店している書店チェーンが3軒、計4軒しかない。
映画館が1軒しかないという嘆きを書いたことがあるが、書店もたった4軒しかない。
しかも、一番大きな書店でも売り場面積200㎡未満。
日常生活には不足はないのだが、新聞広告に掲載された本でもすぐには手に入らないことが多々ある。
新聞広告で、欲しい本があっても書店に入っていないということが少なくない。
以前は、書店に取り寄せをお願いしていたのだが、平気で「取り寄せは3週間くらいかかります」なんてやられていた。
取り次ぎ店を通さないと入荷しない古いシステムが、本の流通を阻害していた。
そこに現れたのがネット書店。
新刊はネット書店で購入するという私の習慣は、書店の販売ルートの遅れが原因だったといえる。
3週間も待てないから、送料を払ってでもネットで購入していた。
それが、現在は送料無料。
書店は、ますます少なくなっていくだろう。
ただ、本は、本当は中を見て買いたいのだ。
題名と目次だけを見てネットで購入して、がっかりすることも多い。
本屋さんに寄って、本棚をゆっくり眺めて、気になった本を手にとって立ち読みするというのも本屋さんの楽しみだ。
いくつかの本を立ち読みして、気に入った本を買って帰るというのがいい。
それに本屋さんに並べられている本の数で最近の流行もわかる。
私は、ときどき映画を見るだけのために車で2時間かけて宮崎市まで行くという話をしたが、そのときに必ず同じショッピングセンター内にある書店に寄っている。
当市(延岡市)の書店の3倍くらいの書籍がそろっていて、本棚を1時間以上かけて眺めてまわるのも楽しみのひとつなのだ。
身の回りから書店がなくなってしまうと、この楽しみを味わうために、大都会まで時間と費用をかけて行かなくてはならなくなる。
そういうことにならないように、できるだけ地元の書店で本を買うようにしようと思った、今日は2月19日。
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