今月19日に、高速道路の割引や無料化実験が中止になるという話だ。
何度か書いたことだが、宮崎県は高速道路網から置き去りになっている。
九州の西海岸側は早くから高速道路がつながっているのだが、宮崎県はいまだにぶっつりととぎれている。
地図で見ると明白。
九州の東海岸沿いには高速道路がない。
私の住む街、延岡市を中心にすっぽりと取り残されているのだ。
鉄道網も同様に、九州の中心の博多から大分市までは複線化されているのだが、大分市から宮崎市までは単線。
今年のJRのダイヤ改正で、宮崎発の特急の本数が大幅に削減された。
九州新幹線の開通で、宮崎市は鹿児島経由で行くか、バスで八代まで行って新幹線に乗ると3時間半くらいで博多まで行けるというわけだ。
割をくったのがわが町延岡市。
大分まで2時間。
宮崎まで2時間。
熊本まで3時間。
どこを経由しても博多まで5時間はかかってしまう。
今日はそんな愚痴を言いたかったわけではない。
地図が小さくてわかりにくいが、(地図をクリックすると拡大されますので、クリックしてみて下さい)地図のまんなかに九州高速道路路線図とあって、その下に延岡南ICから日向ICという路線があるのだ。
その距離18.4㎞。
宮崎県民としては、ことに延岡市を中心とする宮崎県北及び大分県南住民としては、高速道路網につながることが悲願としている。
中央に近い都市では2本目の高速道路や、高速道路の複線化が行なわれようというのに、こちらでは単線でいいからお願いしますと卑屈なまでの陳情を続けた結果なんとか去年の12月に開通したのがこの18.4㎞なのだ。
18.4㎞なんて距離は、高速道路に乗ったと思った途端に終点という感じなのだが、延岡・日向間は幹線国道が片側1車線というこれまたお粗末な状況のため国道の渋滞緩和には役立っている。
話は今日の主題から少しそれているのだが、今日の話のメインは、今月19日をもって終了する無料化実験についてだった。
高速道路、延岡・日向間が開通したのは去年の12月。
全国的な無料化実験の区間に指定されていたため開通は無料で始まった。
無料ということで、従来お金を払うのだったら利用しないという人たちまで高速道路を利用することになる。
おかげで一般道の渋滞が緩和されることになったのだが、この高速道路、片側一車線で18㎞の区間に追い越し車線が1カ所しかない。
それも延岡から入ると出口の直前に、ちょっとだけ追い越し車線があるだけ。
高速道路という名前だから、一応一般道の最高速度より10㎞早い時速70㎞が制限速度になっている。
これも不満なのだが、信号なしだから時速70㎞で走ると5分から10分の時間短縮になる。
しかし通行料がタダだから通るいう人がいて、しかもこれまで県外で高速道路を利用した経験のない人たちが結構いるのだ
そんな人の車の後についてしまうと、高速道路にのったことを恨みたくさえなる。
制限速度70㎞のところを60㎞未満で走られると、気の短くない人でもいらいらするはずだ。
こんな車の後についてしまったら最悪。
とうことで、私は前々から、無料はいけない。100円でも200円でもお金をとれるべきだと思っていた。
そうすれば、急ぐ人は高速道路、急がない人は一般道路というすみわけができる。
すみわけができてこその高速道路だろう。
そう思っていたから、無料化実験が中止になるということは歓迎だった。
開通時から無料化だったので、延岡・日向間の通行料金がいくらになるか高速道路事務所に電話で問い合わせをした。
このことが今日のメインテーマなのだ。
問い合わせ先は、延岡からの入口にあたる料金所がある事務所。
「無料化が終了するんですよね?」という質問に対して、すこしどぎまぎした感じで「はい、そうなる予定です」と言う答え。
苦情を言われるのかとびくびくしているのかなと思いつつ、「無料化が終わったときは料金はいくらになるですか?」と聞くと、答えられない。
地図でご覧のとおり、この区間は延岡と日向間だけなのだ。
途中の門川町にも出口はあるので、延岡・門川間と延岡・日向間の2つの料金しかないわけだ。
それなのに、「少々お待ちください」と言って電話は保留になった。
待つこと3分38秒。まつ3分はとてつもなく長い。
今度は男性の声で(最初は女性が受け付けた)、「なんでしょうか?」ときた。
3分38秒、どんなやりとりをしていたのだろう。
怒りを抑えて、「延岡・日向間の通行料金を教えてください」と再度言う。
すると驚いたことに、「調べて連絡しますので、電話番号とお名前を教えてください」と言う。
「は?」延岡・日向間だけの料金を徴収している事務所でしょ?と言いたいのをぐっとこらえて名前と電話番号を伝える。
待つこと1分21秒。
今度はちょっと早かった。
「えー、車は普通車ですか?」
「はいそうです」
「ETCはつけてますか?」
おっと、ETC割引があるわけだ。
私は、ETC をつけている車と、つけてない車をもっている。
それで、「ついている場合と、ついていない場合を教えてください」とたずね、やっと料金を知ることができた。
私が、この道路会社の社長なら、この二人の社員はクビにしたい。
というか、こんな社員は作らないだろう。
これが公務員的、特殊法人的体質なのではないかと、腹立たしかったことを書きつらねた今日は6月6日。
ちなみに、18.4㎞の通行料は、普通車で750円とのこと。
750円による時間の短縮は5分から10分。
急ぎの用事のある人以外の利用は激減することだろう。
高速道路の料金は、作るのにかかった費用に対して決められるらしいから、待たされて遅くなった道路の料金は高くなるようだ。
これまた腹立たしいことである。
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