テレビの悪行、今朝の「とくダネ」
今朝のフジテレビ「とくダネ」のトップニュースは、「列島、猛暑予想」というネタだった。
今日は日本列島が猛暑に襲われるというニュースだ。
十分以上にわたって、いかに今日が暑い日になるかということを並べてたてていたが、番組の初めに、まずは「節電でエアコン等を自粛しているという話をする。
続いて、節電しなくてはいけない状況なのに、「一足早く、暑さがやってきた」と言っていた。
まだ6月だというのに、今日は真夏な暑さになるというわけだ。
そう言われると、今年の夏は猛暑になるのかと、ふと不安になった。
でも、待てよ。
私の実感としては、6月に入っても、いつまでも寒い日が続くなあと思っていた。
私は、南国宮崎に住んでいるのだが、もう7月になろうというのに、暑くてたまらないという日がなかった。
昨日の暑さで、やっぱり夏は近づいていたんだなと思ったところだった。
そんな私でさえ、番組冒頭で「一足早く」暑さがやって来た、なんて言われると、異常気象で猛暑になるのかななんて思ってしまう。
原発事故を受けて日本中の原子力発電所が止まっているので、このままでは電力不足になる、と不安に陥れる。
夏、電力不足で電気使用料が上がると、停電する恐れがあると、不安を煽る。
節電のためには、エアコンの使用を控えたり設定温度をあげないといけないと、警告する。
そうして一方では、暑さ対策をしないと熱中症で命を失うことがあると、さらに不安を煽り立てる。
節電しないと、突然停電して生活が大混乱すると言いつつ、返す刀で暑いのを我慢していると熱中症で死んでしまうよ、と脅す。
節電と熱中症の間でどう過ごせばいいのかの対策は無い。
「どうすればいいんだ!」それを教えろ!
節電の呼びかけをすることが目的でも無く、熱中症予防の注意喚起が目的でも無く、たんなる人騒がせにしか思えない。
いつものことながら、話題を盛り上げるために、人心の不安を煽る手法をつかうテレビの悪行の典型のネタだった。
正義の仮面をかぶって、世間を混乱させるこの種のワイドショーが、政治屋さんたちより、たちが悪いとも言える。
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