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2011年7月 1日 (金)

猛暑報道と、増税報道

 猛暑、猛暑と、そもそも暑いなあと思っているのに、ことさらに言われると、余計に暑さが増してくる。

 佐賀県知事が、海江田万里経済産業大臣と話をして原発の安全性を確信したと言っていた。

 海江田さんは、確か法学部のご出身で、原発に精通しているとは思えないのだが、なぜか古川佐賀県知事は安全性を確認できたそうだ。

 海江田さんは経済産業界の代表として原発再開を急いでおられる。

 その意向に沿った会談だったわけで、それは古川知事の地元対策のための儀式でしかない。

 とにかく、政界・財界の上のほうでは原発再開が当面の目標のようで、見えざる力が原発再開に向けて働きかけている。

 菅総理が浜岡原発の再開を凍結したのも、浜岡原発は危険だから停止した。

 危険なものは稼動させないぞというポーズをとって、それ以外は安全がたら再稼動してもいいと言うための浜岡原発停止措置ではないのだろうか。

 とにかく、政財界のお偉いさんさちの間では、原発再開は規定の路線になっているに違いない。

 テレビは、それら大企業の広告代で経営が成り立っているわけで、ジャーナリズムという表面の顔とは別に、営利企業としての姿もあるわけで、ジャーナリズムを演じつつ国民を大企業の思う方向に誘導する、いわば羊の誘導犬みないなものではないかと思うことがある。


 という話のもとに、本題に戻るが、テレビが「暑い」「暑い」と大騒ぎして視聴者を灼熱のルツボにおとしいれようとしているのは、猛暑→電力不足→原発再開止むなし、という台本によるものではないのだろうか。

 テレビは慣れたもので、その台本をうまく演じているが、残念ながら政治屋さんたちの演技のなんと下手なことか。

 拙速な言動が目につき、原発再開に向けての魂胆が見え見えである。


 電力不足の結果、大停電が起こると脅しをかけたりもするのだが、ここは国民は冷静になって、本当の姿を見つめなければならない。

 発電コストについても、原発事故が起こったあとの修復を考えると、原発による発電が一番安いとは言えないだろう。

 原発周辺から避難されている方のことを考えて、誰も大きな声では言わないが、私は、福島原発事故はチェルノブイリより深刻な事態に向かっているのではないかと不安でしょうがない。

 テレビは庶民の味方を演じつつ、徐々に国民を企業の思惑の方向に誘導する。

 今までは、該当インタビューでも「原発反対」の意見を多く取り上げていたが、これから先は「原発の当面の存続はしかたがない」という意見を多く取り上げていくことだろう。

 当初から原発容認の報道をすると国民の反発を受けるから、当初は世論に合せた立ち位置をとり、時間をかけて原発止むなしへともっていきつつあるのだ。



 街頭インタビューの形をとると、さも一般庶民の意見を直接報道しているように見せかけられる。

 生放送ではないから、都合のいい意見の比率を多くして放送することによって、世論は簡単に誘導できるのだ。

 昨日、政府・与党が示した消費税10%増税について国民は大騒ぎになっていない。

 震災に便乗して、ここぞとばかりに増税に舵をきりつつある。

 例によってテレビの報じる該当インタビューでは、国民の多くが震災復興の為に増税はやむを得ないと思っているかのような発言が数多く放送されている。

 政治屋と官僚、公務員の無駄遣いをそのままにしての増税には、みんなで「嫌だ」と声をあげようではないか。

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