島田紳助さんをかばうわけではないが②
島田紳助さんをかばうわけではない。
前々からテレビ報道に感じていた疑問を、紳助さんのニュースにからめて再度書いているわけだ。
私のブログに何度も書いていることなのだが、私は松本サリン事件の河野さんの冤罪報道以来、憶測や伝聞で犯人を作り出してはいけないと肝に銘じている。
マスコミは、自らが冤罪記事に携わったときには神妙な顔をして反省の弁を述べるが、全身ワイドショーと化してしまっているテレビ界は、懲りもせず憶測・思い込みで事件報道を続けている。
紳助さん引退会見の後、ワイドショーのみならず、ニュース番組でも、競って紳助さんの会見での発言を覆すような事実をほじくりだしている。
私が気にかかるのは、その際「新しい事実が判明しました」と断定することだ。
「捜査関係者への取材で」わかった事実ということなのだが、当の捜査関係者とはどんな立場の人なのか、実際そのひとが直接手紙や写真を目にしたのか、詳しい内容はわからない。
つい先日、一斗缶ばらばら死体事件の容疑者が逮捕されたが、容疑者は被害者の夫であり父親である50歳台の男だった。
おそらく単独犯だろう。
この事件の発覚当初のニュースワイドショーでは、複数の目撃者の証言が度々報道されていたが、その証言によると容疑者は若い男女だったり、男性2人組だったりと、逮捕された容疑者を想定させるような証言はなかった。
事件に遭遇した人々は、あいまいな記憶を勝手に都合のいい記憶に置き換えてしまう。
「そういえば、あのとき・・・」と、想像がつのり、さも犯人につながる目撃をしたという錯覚に陥るのだ。
紳助さんの直筆の手紙や写真があったという捜査関係者は、実際その手紙や写真をみた本人なのか。
直筆というけど、紳助さんの直筆を熟知しているのか。
山口組幹部宅の強制捜査には数十人の捜査隊が入ったようだが、情報が混乱して、思い込みの発言が確定的な発言として拡がって言ったのではないか。
紳助さんの事件のみならず、大きな話題となる事件報道では、「新しい事実が判明しました」という言葉をよく耳にする。
それは私にとって非常に耳障りな言葉だ。
「新しい事実」の内容を聞いていて私が思うのは、「一方ではこう言う情報もとびまわっています」とでも言うべき程度の話のことが多いということだ。
私たちは、そんなテレビ報道を真に受けず、どこに真実があるかを見つめなくてはならないと、またしても中学生の正義感が吹き出した、今日は8月26日。
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