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2011年9月26日 (月)

上関町長選、原発推進派が勝利。

 上関町長選挙は、原発推進派の柏原重海氏が、原発反対派の山戸貞夫氏を破って3選を果たした。

 東日本大震災の、あの津波の映像を見て、原発の爆発シーンを見て、その後一向に進まない原発処理の状況を知った上で、なおかつ原発推進の動きは完全には止まらなかった。
 
 ただし、これが上関町の民意が原発続行の意を表明したものと言えるわけではない。

 福島原発事故により、新規の原発建設が予定通りに実施されるわけではない。

 この選挙でも、推進派の柏原氏も原発ができなかった場合の街づくりを訴えての選挙だった。

 原発ができないのではないかという思惑が、中間派の有権者の票も獲得することになったのではないだろうか。

 柏原氏は選挙中、「原発の是非は国に判断を委ね、街づくりをすすめる」と訴えた。
 
 当選後、「原子力財源に代わるものはないと今も思う。福島の事故以来、上関原発がどのような扱いになるのかは不透明だが、我々は30年、国を信じ、一生懸命推進してきた。国はしっかり受けとめてほしい」との声明を発している。

 新聞の調査によると、原発建設続行を望む住民が少なくないようだ。

 原発は経済的に疲弊した町とって喉から手をだしたくなるようなご馳走なのだろう。

 国も電力会社も、そんな貧しい町に莫大な保証金という餌をもって乗り込んでいく。

 ただ、福島の原発事故を見ると、原発建設の保証金の交付や原発建設の賛否は、原発建設の周辺の数県単位で考えなくてはいけない問題だろう。

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