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2011年11月

2011年11月30日 (水)

おもわず、にやっとしてしまった話。

 車で信号待ちになった。

 なにげなく外を見ると郵便ポストがあった。

 そこに、近くの会社の社員さんと思われる制服を着た若い女性が立っていた。

 その女性は、数十通の郵便物を手にしていた。 

 そして、その一通一通の宛て先を再確認して、確認したものを一通ずつ投函していた。

 会社でいったん確認しているはずなのだが、投函前に不安になって再確認する。

 これって、あるなー。

 確認しているはずなのに、いざ投函するとなると不安になる。

 私だけかと思っていたら、みんなあるんだなあ。

 「わかる。わかる」とつぶやいて、一人にやっとしてしまった、今日は一一月30日。

2011年11月29日 (火)

橋下徹さん圧勝に見る、政治家の節操のなさ。

 大阪ダブル選挙での橋本徹陣営の圧勝を見て、各政党が秋波を送っている。

 もともと弱小党である国民新党やみんなの党は当初からそれを見据える動きをしていたが、選挙戦を真っ向から戦った政党までが橋本さんにすり寄るかのような姿勢を見せている。

 なんともはや、節操もなにもあったものではない。

2011年11月28日 (月)

橋下徹氏当選。大阪維新の会大躍進。

 大阪市長選で橋下徹氏が現職の平松氏に圧勝した。

 同時に行なわれた府知事戦でも、大阪維新の会の幹事長松井一郎氏が大差で当選した。

 大阪維新の会は結成してまだ1年半にしかならない。

 たった1年半で大阪府議会で過半数を獲得し、大阪市議会と堺市議会では第一党になっている。

 これは、ほぼ橋下さん一人の力でなしえた結果だろう。

 今回の市長選では、自民、民主それに共産党までが対抗馬の平松さん指示に回ったが、それを相手取っての当選は意義深い。

 私は橋下さんの強引すぎるやりかたには批判的なのだが、正しいと思ったら「空気」を気にせずにつきすすむ行動力には敬服する。

 その行動は、私の大嫌いな小泉元首相にも相通じるものがある。

 期待していた野田さんは、空気の読みすぎで期待外れな感じになりつつある。

 正しいか、正しくないか、それは結果でしかわからないこと。

 正しいと思った方向に、迷わず振れずに突き進む姿に有権者は期待するのだ。

 今回の選挙の結果は、橋本さんへの期待と同時に既成政党への失望感が生んだもの。

 既成政党は、選挙の結果を深く反省することだ。 

2011年11月27日 (日)

子猫にからみついてたいゴム紐

 一カ月ほど前、子猫が家族に加わった。

 生後1ヶ月くらいの子猫だったが、やせ細っていして、ままにしてたらカラスの餌になってしまいうそうだった。

 それを見かねて家内が拾ってきたのだが、えさを与えようとしても、押し入れや家具の裏に隠れていて姿を見せない。

 生まれてこのかた随分と恐い目にあってきたのだろう。

 だから、えさを置いて別の部屋にいて様子をみることにした。

 放っておくといつの間にから餌を食べている。

 そんな子猫もわが家での1ヶ月の暮しで、先輩猫を押し退けてあばれまわるようになった。

 とにかく食欲旺盛。

 私たちの食事の時間にはしつこく餌をねだる。

 そんな「チャチャ(猫の名)」が、今日足にゴム紐をからませて歩いていた。

 どこにこんなゴム紐があったのと思いつつ、からんだゴム紐をとってあげようとして、びっくり。

 1mもあろうかというそのゴム紐の先は、なんとお尻の中に入り込んでいる。

 正確にはお尻からそのゴムが出てきているのだ。

 その正体はサナダムシだった。

 先輩の猫たちも全員寄生虫がいて、病院のお世話になった。

 今日は日曜日。明日病院に連れて行くことにする。

  

 

2011年11月26日 (土)

ちょっとうれしかったこと。「Get Navi」

 一昨日、私が許しがたいと思った東電の放射能は無主物だという主張には憤りを感じている人が多かったようだ。

 私のブログへも、これに関連するキーワード検索からの来訪者がたくさんいた。

 私のような庶民はいらいらすることばかり。

 そんな中で、今日ふらりとたちよった本屋さんでうれしい本を手に入れた。

 それは「Get Navi」という雑誌。

 「Get Navi」という雑誌名にはなじみがなかったが、雑誌の名称より大きく書かれている「三度のメシより文房具!」という副題に目がとまった。

 「PLUS」の修正テープが付録についていて、付録がなくならないように雑誌はビニールテープで頑丈にしばられていて雑誌の内容が確認できない。

 しかし表紙の「偏愛!文房具論」「珍聞具『笑える度』番付」「こだわり文房具店厳選15」「先端文房具8」というキャッチコピーに、私の文房具好奇心を引き止めることはできなかった。

 失敗でもいいと思って、思い切って購入。

 事務所に戻るまでの時間ももどかしく、本屋を出て車に乗ると同時に開封。

 なかをパラパラとめくったが、これは当り!だった。

 書名になじみがなかったが「Get Navi」という雑誌があって、この雑誌は「Get Navi モノホン」という兄弟誌。その創刊号だった。

 文房具専門の雑誌ではなく、新製品情報誌のようだ。

 その創刊号で文房具の特集号だったようだ。

 私は文房具好きで、珍しい文房具や便利な文房具に目がない。

 しかし長年生きてきているもので、ここ最近は雑誌の文房具特集号を手にとってみても、私にとっての新製品情報には遭遇しない。

 私にとって興味のあるジャンルのものは、ほとんど私がすでに手にしたものばかりなのだ。

 しかし、今日の「Get Navi」は、私をわくわくさせてくれる文房具がわんさかとある。

 今月号を作った面々は、私と趣味を同じくする面々のようだ。

 文房具好きの方々に一見をお勧めする。

2011年11月25日 (金)

立川談志さんの落語CD

 立川談志さんの落語のCDの売り上げが増大しているらしい。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)のような小さな町のCDショップでは落語のCDはあまりお目にかからない。

 通販ショップの広告が新聞に掲載されることがあるが、十数本の全集で数万円のセット売りになっている。

 いろんな落語家の噺の十八番の噺を聞きたいのだが、ばら売りになっているものは見かけない。

 私と同じような落語ファンは少なくないようで、いくつかの出版社がCDを付録にした落語シリーズものを出版している。

 これだと、好きな落語家のものだけが買えてなかなかいい。

 しかし、なかなか自分の好きな落語家の好きな噺とめぐり逢えない。

 それで、CDが付録になっている本は5冊程度しか購入していない。

 でも、この度の談志さんの死去にともなうニュースで、落語のCDが結構発売されていることを知った。

 まずは、談志さんのCDを調べてみて、1枚買ってみようと思っている

2011年11月24日 (木)

プロメテウスの罠。放射能はだれのものか??無主物とは?

 今朝は新聞を読む時間がなくて、今新聞を読んでいる。

 朝日新聞の原発問題の特集連載記事「プロメテウスの罠」に驚くべき話が書かれていた。

 「放射能はだれのものか」という問題を裁判所で争われたというのだ。

 「放射能はだれのものか」?? 意味がわからなくて興味をもって読んでみた。

 なんと、除染を求める訴えに対して、東電は「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない。したがって東電は除染に責任をもたない」と言うのだ。

 なんとも私の思う社会通念からすると、とんでもない理論に思える。


 ことは、
8月、福島第一原発から約45キロ離れた二本松市の「サンフィールド二本松ゴルフ倶楽部」が東京電力に、汚染の除去を求めて仮処分を東京地裁に申し立てたことに始まる。

 事故のあと、ゴルフコースから高い放射線量が検出されるようになり、営業に傷害がでている。

 それで、責任者の東京電力が除染をすべきであると訴えたのだ。

 それに対して東電の主張が先の理論なのだ。

 答弁書で東電は放射性物質を「もともと無主物であったと考えるのが実態に則している」というのだ。

 無主物とは、ただよう霧や、海で泳ぐ魚のように、だれのものでもない、という意味だそうだ。

 東電としては、飛び散った放射性物質を所有しているとは考えていない。したがって検出された放射性物質は責任者がいない、と主張しているという。

 さらに、「所有権を観念し得るとしても、既にその放射性物質はゴルフ場の土地に附合しているはずである。つまり東電が放射性物質を所有しているわけではない」と続けている。

 飛び散ってしまった放射性物質は、もう他人の土地にくっついたのだから、自分たちのものではない。そんな主張だ。

 とても理解できない理論のようであるが、裁判所は、ゴルフ場の訴えを退けている。

 なんとも法律家の法律の取り扱いは理解しかねる。

 悪臭や騒音に対しての裁判を見聞きするが、この理論でいったら悪臭をまきちらす原因物質は無主物であるので悪臭を発している被告には責任がないということになりはしないか。

 なんとも、考えれは考えるほど頭が混乱してしまう話だ。

 

立川談志さん死去

 今日のビッグニュースは立川談志さん死去のニュース。

 私は落語が好きで、談志さんは好きな噺家の一人だった。

 談志さんは新作も古典も演られた。

 彼の古典落語は、どくとくで談志さん流に噛み砕いたものになっていた。

 それにしても、このところ他人の死が人ごとではなくなったことを痛感する。



 今朝のワイドショーでは、各局談志さんの死去のニュースを大きくとりあげていた。

 そんな中で、みのもんたさんが「古典落語をやる人がいなくなった」と何度も言っていたが、それはみのさんの不認識じゃないかと気にかかった。

 古典落語をやっている他の多くの噺家の人たちが聞いたら気分をこわすだろうなと、他人事ながら気がかりでしょうがなかった、今日は11月24日。

2011年11月23日 (水)

チェルノブイリと福島

 休日の今日、テレビのチャンネルをまわしていたらチェルノブイリ原発事故を特集している番組をやっていた。

 途中からで、20分くらいしか見られなかったが、チェルノブイリの事故と福島の事故の共通点がたくさんあった。

 25年も前の事故なのだが、当時のチェルノブイリの事故と福島原発事故はまったく同じだ。

 チェルノブイリ事故から何の進歩もしていない。

 事故当初、深刻な事態であることを承知していながら隠せるだけ隠す。

 当時すでにホットスポットの存在は認識されていた。

 数百キロ離れていてもホットスポットは存在し、そこではいまだに農業や畜産業が禁止されている。

 居住が許可された地域でも、いまだに除染活動を続けている。

 そして、そこに住む人たちは、日常的に放射線を計測しながら生活している。

 食料も、放射線を量ってから食卓にあがる。

 原発事故は現在進行形。 

 まったく終わっていない。

 原子力発電の是非は議論する余地はないように感じた。

 考えるべきは、どうやって変わるエネルギーを、いかに早期に作り出すかだろう。

 

 

2011年11月22日 (火)

動物愛護ボランティア「一生一緒だよ」。こんな人たちがたくさんいる。

 昨日のブログに「動物愛護ボランティア一生一緒だよ」さんからコメントをいただいていた。

 活動報告を書き添えられていたのだが、本当に頭がさがる。

 私は、昨日今日と、一昨日久々にやった中古住宅の展示会と広告の問い合わせのお客様のフォローでちょっと忙しかった。

 日々の生活に追われて、なんにもできない。

 というか、なにかする余裕がないだけ。

 私の師匠は、ボランティアの親玉みたいになって活動しておられる。

 その師匠から、「あんたは、社会貢献とか社会奉仕という点で大いに欠けている」

 「できない。余裕ができたら。と言っていたら永遠に社会貢献はできない」と先日しかられてしまった。 

 師匠の声掛かりで堤防の草刈りに出ていったのだが、もっとやりなさいということ。

 師匠は大きな波を巻き起こして、何百人何千人のボランティアの会をいくつも作ってきている。

 それには、はたはた敬服しているのだが、「動物愛護ボランティア一生一緒だよ」さんのように、人知れず地道にやっておられる方もまたすばらしいと思う。

 動物愛護に関心のある方でお手伝いできる方は、ご支援ください。

 アメブロで活動報告をされているようです。
   動物愛護ボランティア 一生一緒だよ のブログ 
    
 

2011年11月21日 (月)

菅野智之投手が日ハム入団を拒否して、1年浪人。

 今年のドラフトの超目玉選手で、日ハムが交渉権を獲得していた菅野智之投手が、日ハム入りを拒否。

 1年浪人することになる。

 巨人の原監督の甥っこで、暗黙のうちにドラフトでは巨人の単独指名になると言われていた。

 当然そうなると思っていたら、日ハムが指名してきた。

 それまでに、本人になんの挨拶も無し。

 そのやり方かもちょっと問題かななんて思うけど、それで有望選手が浪人してしまうなんて、なんとももったいない話。

 ダルビッシュ投手だって、田中まー君だって、巨人と比べると格段に人気のない球団に入ったんだけど、ダルビッシュ投手やまー君がその球団を人気球団にのしあげていった。

 菅野投手もそんな投手になれる逸材だと思うからもったいないなと思うのだ。

 彼の場合は投手として完成している状態だから、緊張感のある実戦から1年も遠ざかってしまって今の状態を維持できるのなと心配になる。

 ドラフト制度は必要だと思うのだけど、職業選択の自由を持っているはずの選手の気持ちをなんとかくみとる方法はないのか、ドラフトの度に思う、今日は11月21日。

2011年11月20日 (日)

大ミス!価格訂正。新物件情報 海沿いのきれいな中古住宅

  成約済み

今日の新着情報「海沿いのきれいな中古住宅」、価格訂正です。

正しい価格は1180万円です。

1180万円で、まったくなんにも手を入れずに入居できる家って珍しいです。

今日、ある不動産会社の社員さんが見に来られて、「ホームページでは1850万円でしたよ」と教えられてびっくりしました。

昨日の新聞広告は、ちゃんと1180万円で掲載していたので、ちょっと市街地から遠いんですけど、8組の来場者があって、3件の商談が入りました。

皆さん、新築みたいにきれいだっておっしゃってました。

3人のお客様とは、諸経費の計算とか、支払い計画とか、いろいろ相談していくことになります。

だから、まだ確定的に売れたわけではないので、もし気になる方がいらっしゃったらご案内はいたします。

「値引きなしで即金で買う!」というお客様がいらっしゃったら、先に商談している方を飛び越えて買っていただきます(笑)

新物件情報 海沿いのきれいな中古住宅 

 今日は、オープンハウスをやっています。

 毎日ブログを書いているのに、物件の更新をなおざりにしていて、久々の更新。

(おかげさまで成約になりました)

 Photo 場所は延岡市鯛名町。

 土地 204.11㎡(61.74坪)

  建物  107.82㎡(31.10坪)

  木造スレート瓦葺2階建

  平成11年11月新築

  交通/名水小学校前バス停徒歩2分

 価格 1180万円

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  玄関側から撮影したもの。

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 玄関から。玄関ロビー。

 おしゃれな窓で、あかるい玄関。

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 対面キッチンのステキなリビング

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 奥様に人気の対面キッチン

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 1階 和室 6畳

 壁一面、洋風ドア収納が便利ですね。

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 浴室  システムバス 

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 脱衣、洗面

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 トイレ ウォシュレット

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 2階 海側洋間

 目の前が海。

 作り付けのデスクで、海をながめながら本を読むってのもいいですね。

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 2階 洋間 西側 

 作り付けの収納。

 便利な作業デスク。

  そのまま入居できるきれいな家です。

  ご夫婦だけで暮らしていたので、もともときれいなお宅です。

  今日は5時まで現地案内をしていますので、ぜひお立ち寄りください。

2011年11月19日 (土)

「茶のしずく石鹼」アレルギー傷害事件

 「あきらめないで!」のセリフでも有名?な「茶のしずく石鹼」がアレルギー傷害事件を起こしている。

 突然湧いてきた報道だ。

 車や家電製品だったら、大々的にリコール報道をして製品回収を呼びかけるということになっているのだろう。

 しかし、66人の人が重篤な事態を引き起こしたという事件のわりには報道がおとなしい。

 各メディアがとりあげていたが、いずれも「茶のしずく石鹼」の「去年までの旧製品」がアレルギーを引き起こすという言い方をしていた。

 今販売している石鹼は問題ないという風にとれる言い方だ。

 去年の12月からは、アレルギーを引き起こす原因となる加水分解コムギの成分を除去した製品を販売しているという。

 12月からアレルギーを引き起こす成分を除去したものを製造しているということは、その相当以前から問題が起こっていることを承知していたということだろう。

 テレビCMの中でアレルギー問題を告知したという記憶はない。

 新製品に切り換えた後にも、旧製品をそのまま使い続ける人のことに思いがいかなかったのだろうか。

 それにしても小麦アレルギーにされたしまった被害者の今後を考えると、お気の毒でならない。

 パン、ラーメン、うどん、クッキー、ケーキ。

 その他ありとあらゆる食べ物に小麦は使われている。

 それを一切制限することになるということは、人生の楽しみの何割かを放棄させられることになる。



 それなのに、各メディア、なかでもテレビ報道の事件の取り上げ方がやわらかいことに違和感を覚える。

 どうでもいいような軽微な事件であっても、寄ってたかって、袋叩き報道をすることも多いのに、この事件にかんしてのテレビ報道は静かだ。

 「茶のしずく石鹼」がCMの大スポンサーだからなのだろうか。

2011年11月18日 (金)

ブータン王妃のユニクロでの買い物に教えられた幸福感

 不快な話ばかりを見聞きさせられる昨今に、ブータン国王ご夫妻のニュースにはほっとさせられるものがある。

 イケメン国王と美人王妃と言われるが、国王にはイケメンという言葉はふさわしくないように思う。

 誠実で端正。そして庶民的な雰囲気もお持ちになられている。

 国民の9割以上が幸せと感じている国の国王らしいお姿だと感じる。

 お姿からは、贅沢な暮しとは無縁な生活をしているように思える。 

 だからこそ、全国民が幸せに感じているのではないだろうか。

 おそらくブータンの国民所得水準は低いものと想像するが、みんなが同じくつつましく生活しているのではないだろうか。

 物質経済文明とは無縁な世界なのかもしれない。

 格差が少ないから、人を羨むこともなく不満を感じることも少ない。

 王妃が銀座を観光しているとき、予定外のユニクロで買い物をされたという報道があった。

 本当に贅沢とは無縁な生活をしているのだろうと思わせる行動だ。



 人間の幸福とは何なんだろうと、ふと考えさせられた今日は11月18日。

  

2011年11月17日 (木)

またしても子猫が。

 先日、よちよち歩きのはぐれ子猫を拾ってきたばかりなのに、またしても家内の職場のまわりに子猫の鳴き声がしていたという。

 これもまた、よちよち歩き。

 現在わが家は3匹の猫で手一杯。

 かといって見殺しにするのも心が痛む。

 ためらっていたら隣の奥さんが、「この子猫は親猫といっしょにいるみたいだ」とのこと。

 野良猫生活もかわいそうだけど、親猫がいるならなんとか生きていけるだろう。

 がんばれよ、とつぶやいて鳴き声を聞きとばすことにした。

 先日、お礼に来てくれた「動物愛護ボランティア 一生一緒だよ」さんみたいな人たちには頭がさがる。

 

2011年11月16日 (水)

芦田愛菜ちゃん報道のこと

 芦田愛菜ちゃんがすごい人気のようだ。

 コマーシャルとの契約が12本で、CM女王の上戸彩さんの13本に次ぐ人気ぶりだという。

 そんな話題をテレビ各局のワイドショーがこぞって取り上げる。

 たしかにテレビの画面で愛菜ちゃんを見ない日はない。

 ワイドショーでは、あんまり忙しすぎることによる愛菜ちゃんへの弊害を心配するかのような発言をするが、この人気を作り上げているのは当のワイドショーなわけだ。

  企業の都合で使い倒されることにならないといいのだが。

 愛菜ちゃんのご両親も、企業側の強硬な要請を断りきれないのだろうが、愛菜ちゃんは自分では契約能力のない未成年、親が毅然として守ってやるしか手立てはないだろうなと思っている今日は11月15日水曜日。

 ちなみに、わが家では家族の誰も愛菜ちゃんファンではない。

 日常生活のなかで、強烈な愛菜ちゃんファンに出くわしたこともない。

 愛菜ちゃんを食い物にしている張本人は、愛菜ちゃんに同情の声を発しているテレビ局に他ならない。

 

2011年11月15日 (火)

TPPに見る、世論調査への疑問

 なんだかんだで、野田さんは想定通りTPP交渉に参加することを表明した。

 民主党以外の人は全員TPP交渉に参加を表明したと思っているのだが、民主党の一部の人はそれをみとめていないってのが笑える。

 山田元農水大臣なんか、顔を引きつらせて「よかった、我々の意見を取り入れてくれた」なんて言っていたが、苦し紛れの言い訳だってのは一目瞭然だった。



 それにしても、TPPに関しての世論調査の数字をいくつか見たり聞いたりしたのだが、いずれも賛成が40%台で反対が20%台。

 賛成反対を併せると70%台を超えていて、わからないは20%台。

 そして、TPPについては説明不足で情報提供が不十分だと答える人が80%以上いる。

 こんな数字はおかしくはないか?

 説明不足で情報提供が不十分だと思いつつ賛成というのは奇妙な話だなあと感じた、今日は11月15日火曜日。

2011年11月14日 (月)

ステキな金縛り

 昨日は、宮崎市まで映画を見に行った。

 映画は「ステキな金縛り」。

 何度か書いたことだが、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)にも映画館はあるのだが、3スクリーン1館のみ。

 残念なことに見たい映画がほとんどかからない。

 で、見たいなーという映画があれば宮崎市のイオンモールのシネコンまで行くしかない。

 宮崎まで車で2時間。電車では1時間だが、宮崎駅からのアクセスを考えると、けっきょく車で行くほうが良い。

 当地に映画館がないのも仕方がない。

 「ステキな金縛り」は圧倒的なCM効果もあって、めずらしくお客の入りが良かった。

 アカデミー賞を総なめした「国王のスピーチ」の封切り直後の日曜日でさえ、200人入る客室の2割程度の観客という状態だったのに、昨日の観客数は400人入る客室の半分以上、200人以上の客席が埋まっていた。

 自分の両隣にお客がいて映画を見るっていうのは初めてのことだった。

 館内を見回すと、親子連れ、若い友達グループ、若いカップル、中年のご夫婦。

 まさに老弱男女、オールマイティーな映画だからだなと納得。

 映画の内容は、三谷幸喜監督作品のはちゃめちゃコメディー。

 文句なしに笑える。癌細胞10億個くらいを破壊したことだろう(?)

 三谷幸喜監督作品は、「THE 有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」と見てきているが、今回の「ステキな金縛り」が一番笑えた。

 うさ憂さする話ばかりで、腹を立ててばかりいると、癌細胞の増殖を促進する。

 こんなときだから、こんな映画で日常を忘れて大笑いすると良い。

 ぜひ、映画館に足をお運びするようお勧めしたい。

 ちなみに、三谷幸喜作品の前々回の「THE 有頂天ホテル」は、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の映画館でも上映された。

 テレビを始めとするマスコミをフル動員しての大宣伝を重ね、観客動員数470万人、興行収入60億円いう成果をあげた。

 その宣伝につられて私は映画を見に行ったのだが、封切り最初の日曜日というのに観客は30人程度。

 こんな状況だから、当地で見たい映画がかからないのもいたしかたがない。

2011年11月12日 (土)

来年の手帳も、手製のノート。

 この季節になると、本屋さんや文具店には来年の手帳が並ぶ。

 そして、本屋さんの本棚には手帳特集を組んだ雑誌も並ぶ。

 例年なら、手帳特集を組んだ雑誌を何冊も買い込んできて、わくわくしてページをめくっていた。

 だけど、一昨年前から使いはじめた手製のノートが使いやすくて、やっと私の手帳遍歴も終りをむかえたようだ。

 その手帳は、コクヨのB7判のキャンパスノート。

  厚さも5㎜程度で、ワイシャツの胸ポケットにすっきりと収まる。

  36枚72ページだから、見開き2ページを1日分して、1冊で1ヶ月。

 割引で1冊57円。安い。

  当初は、日付だけ書いて、予定や結果、ToDリスト、アイデア、ヒント。

 何でも書き込んでいたが、それでは手帳としてのめりはりがない。

 それでこんなふうに、ちょっと手を加えて、手帳らしくさせている。

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 日付スタンプと時刻はスタンプを押している。

 日付スタンプは、100円ショップ「ダイソー」で購入したもの。

 縦に時刻のスタンプは、数年前に「ダイソー」で買っていた日付スタンプが、年度が古くなって使えなくなったものをばらして自作した。

 いままで、いろんな手帳を使ってきたが(今、自分のブログを検索してみたらちょうど去年の今日の記事だった。これは偶然。この時期になると手帳の虫が騒ぐのだろう)、この手帳が私の最後の手帳になりそうだ。

 ただ、キャンパスノートに不満はないのだが、ちょっと味気ないような気もする。

 それで見つけたのが、これ。

 Photo ナカバヤシのプチノート。

 これもB7判。

 あまり出回っていないし、ちょっと風格があるでしょ?

 この表紙が気に入って、来年はこれにしようと思っている。

 ということで、今年は手帳特集の雑誌は一冊も購入していない。

 立ち読みは5~6冊したけれど、当面はこの手帳が一番いい。

 

 

2011年11月11日 (金)

TPPって、本当はどうなんだろう?

 すべてのメディアが既成事実のように報道していたはずのTPP参加表明を、野田総理は1日先のばしした。

 これも折り込み済みの作戦なのだろうか。

 作戦ではないにしても、真の国益を考えての行動には見えない。

 双方の意見に対して熟慮に熟慮を重ねたんだよという形作りと、双方の立場の議員さんたちにも、それぞれの立場の選挙民のために自分たちは精いっぱいの努力をしたんだよという体裁をととのえるための最後の演出になっているなあと、冷やかに見ている、今日は11月11日金曜日。

2011年11月10日 (木)

TPPって、本当はどうなんだろう?⑤

 TPPに関する民主党内の意見集約が終わったことを受け、野田総理が今日TPPに参加を表明すると報道されている。

 このところの野田総理は、「議論が熟した段階では一定の結論を出すことが必要だ」とのみ言い続けてきて、それ以上の説明は一切していない。

 与野党、そして民主党内でも、賛成・反対、激論を闘わせていたかのようだった。

 そして、テレビを始めとするメディアでも、賛成・反対、双方の意見を大きく取り上げていた。

 だけど、この数日の流れをながめていると、どうも政財界、マスコミ報道メディア、全部がよってたかって「やらせ」ではないかと思えてきた。

 アメリカというか、どこかで巨万の富を握っている何者かのためにえがいた筋書き通りにことが運んでいるような気がしてきた。

 バブル期も、バブル崩壊期も、大儲けをした人たちがいるわけで、劇的に大きく世の中が変化するときが金儲けの絶好のチャンスになる。

 意図的にそれを作り出している何者かがいて、世の中を動かしている人たち(政財界のトップやマスコミたち)は、そのなにものかが書いた台本通りに演じているだけなのではないかと、ふと思った今日は11月10日木曜日。

2011年11月 9日 (水)

TPPって、本当はどうなんだろう?④

 今朝のワイドショー。

 チャンネルをクルクル変えていたもので、どこの世論調査の数字かわからなかったが、TPP賛成・反対ともに40数%で拮抗しているという数字を出していた。

 しっかり見ていなかったので、その数字の根拠もわからないが、この数字はおかしい。

 TPP問題については、TPPに参加すると日本が存続不可能なくらいの大打撃を受けるという説と、TPP不参加は日本経済が崩壊するという両極論が飛び交っている。

 そして、賛成派、反対派が提示するデータがまったく違っている。

 偉い学者さんや、政治家、官僚の方々が口角泡をとばして自説を熱く語っている。

 しかし、原発のデータ隠しや、大騒ぎになっているオリンパスの損失隠しなんかで、偉い人や一流とか高級階級の人たちの言うことがまったく信用におけない事実を、これでもかこれでもかと見せつけられ続けている我々、失礼、私のような一般庶民には、なにを信じて判断して良いものかわからない。

 それなのに、賛成、反対の数字が、わからないという人の数字を上回るってのはどう考えたってインチキだろうなと思った今日は11月9日。

2011年11月 8日 (火)

信じられないことの不幸

 朝日新聞に、10月3日から「プロメテウスの罠」という原発問題を考え連載記事がある。

 新聞の役割を象徴するような、気合の入った連載記事だ。

 記事は、関係省庁や関係機関の多くの人たちが原発事故当初から、深刻な事態を知っていて、それを隠していた事実を伝えている。

 国や企業は、自らが生き残るためには国民を犠牲にする。

 全体を救うために一定の人々の犠牲はやむを得ないと思っているかのような処置をとっている。

 「プロメテウスの罠」という大見出しでの連載だが、「防護服の男」「研究者の辞表」という小見出しで10数回、そして今、「観測中止令」という題であらたな特集が始まっている。

 それぞれの内容は今日は省略するが、「観測中指令」の記事は恐怖すら覚える内容だ。

 まだ連載2回目だが、原発事故後20日目の3月31日に、気象庁気象研究所に1954年から続けている放射能観測をやめろという指令がでたというのだ。

 気象研究所の放射能観測は57年からは大気と海洋の環境放射能の観測を始め、とぎれることなく続けてきているものだ。

 今や世界最長の記録となり、各国からも評価されている。

 それをなぜ、今世界中の関心を集めているだろうこの時期に中止しろという指令が出たのか。

 担当部局は当然混乱し、その理由を本庁に問いあわせした。

 その理由は、「福島原発事故に対応するため関連の予算を整理する」と文部科学省から本庁に通達があったということだった。

 これが第1回目の内容だ。

 「国民のために」という、政治家や官僚の声がまったく信用できないということは、国民の最大の不幸だなあと感じた今日は11月8日。

2011年11月 7日 (月)

マツケン・マハラジャ

 今日の昼のワイドショー「ひるおび」で、「マツケン・マハラジャ」を取り上げている。

 昼食時にテレビをつけたのだが、20分以上この話題だ。

 松平健さんの新曲の話で、松平健さんが金の衣装を着て歌いながら踊っているのを紹介しているのだが、お昼の人気ワイドショーで20分も30分も時間をとって取り上げるほどの話題なのだろうか。

 そういえば、この2、3日各テレビ局でこの話題が大きく取り上げられている。

 松平健さんのこの話題に興味をもつ視聴者がそんなに多くはないと思うのだが、どうして全てのテレビ局が大きくとりあげるのだろう。

 ときどき、視聴者の興味とは別に、マスコミが一斉に流行りを作り出そうというような動きを感じるときがある。

 裏で世論を操作する見えざる手があるように思える、マツケン・マハラジャ報道だ。

2011年11月 6日 (日)

ぜーんぶカタカナ語。どこの国の大臣なんだろう。

 今朝のワイドショーでの枝野幸男経産相の言葉。

 「ルールメイクをコミットする」

 ルールメイクはなんとかわかるような気がする。

 規則を作るってことだろう。

 それをコミットするってなに?

 日本国の大臣なのに、日本語は「を」と「する」だけ。

 日本国民のための政治を行なっているはず。

 政治家だけでなくて、日本の上流階級の人たちは、アメリカで勉強しすぎて日本語での発想ができなくなっているのではないか。

 今朝の話だって、日本語では表現できない話の内容なのだろうか。

 やっぱり、TPPってアメリカを向いて実施しようとしているのかもしれないなあと思ってしまった今日のカタカナ語だった。

2011年11月 5日 (土)

動物愛護ボランティア

 今日、住宅地図を手にした女性が来店された。

 ゼンリンの住宅地図を手にしての来店は珍しいが、無いことではない。

 どこぞの売家か貸家についての問い合わせだろうと思いつつ声をかけようとすると、お客様の方から「恵比須町5番地4はこちらですよね」と聞かれた。

 古いゼンリン地図で、当社の所在地にはまだ前のお店の店名が記されていて、そこに印がつけられていた。

 「そうですよ」と答えつつ、なんだろうと思った。

 「私、以前にあなたからこういう手紙をもらったけど覚えてらっしゃいますか?」と、その女性は便箋を取り出した。

 「むむ、なんだろう?」私が女性に手紙を出した?

 こう見えて(写真を掲示していないから私を知らない人には、どうも見えないだろうが)、私はいたって女性関係にはクリーンで通っている男なのだ。

 見知らぬ女性に、いたらぬ手紙を出すはずがない。

 そう思いながら、その手紙を見てすぐに思い出した。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)のローカル夕刊紙・夕刊デイリーに動物愛護を訴える広告を掲載していた方だった。

 詳細は覚えていないが、個人の方のようだったが、「ペットは最期まで可愛がってください」という公告だった。

 スペースからして1万円か2万円の公告代を出して、「不幸なペットを出さないで下さい」と訴えるもので、ボランティア団体の啓蒙公告でもなく募金を求めるもでもなく、ただ「不幸なペットを出さないで」と訴えるだけの公告だった。

 ただ、個人名と住所と電話番号が記載されているだけの不思議な公告だった。

 その公告を見た私の感想は、この方は本当に動物好きの一個人で、グールプを組織したり、そんな団体に加入することもなく、ただ自分のできる範囲ですてられたペットを助けているんだろうなというものだった。

 私は、商売をやっているのに組織や団体に加入するのが苦手で、ひとりしこしこと生きているもので、なにかこの女性を応援したくなった。

 それで、3~4行の声援の言葉とともに心ばかりの支援金を贈らせてもらった。

 その後、今日まですっかりそのことを忘れていた。

 その女性曰く、「あれから1年なんとかやってきました」「挫折しかけた時もありましたが、そのときにはこの手紙が力づけてくれました」

 そして、「やっと、ここまできました」といってお礼の品と、名刺を置いていかれた。

 彼女には了解をとっていないのだが、名刺にはこう書かれている。

 「動物愛護 ボランティア」「一生一緒だよ」

 そして名前と電話番号と住所。

 名刺の裏には、「一匹でも多くの命を救う為に募金、スポンサーを募っています」

 「募金の用途 これ以上不幸な犬を出さない為の広告費、健康診断当の費用に使用させていただきます」

 最後に、「どうぞ皆様のご支援とご協力お願いいたします」とあって、ゆうちょ銀行の振込口座が記載されている。

 ちなみに、その口座番号は 「ゆうちょ銀行 記号17390  番号19246911」

 名義は「動物愛護ボランティア一生一緒だよ」  ← 訂正しました

  賛同される方は支援してあげて下さい。

  私の家にも3匹の猫がいる。

 3匹とも捨てられていた子猫。

 というと私が善人のようにあるが、私が善人というわけではない。

 家内が猫好きで、たまたま巡り合わせで、放っておいたら死んでしまいそうな生後間もない猫と遭遇してしまってやむなく飼っているものだ。

 見殺しにはできなくてわが家の一員になった猫たちだ。

 飼い始めたら捨てないこと。

 放し飼いで飼っている猫は、避妊をすること。

  やむを得ず捨てるくらいだったら、自分の手で殺すことだ。

  自らの手で殺すことが、どんなに自分の気持ちを苦しめることか。

  自らが罪悪感を感じるといい。

 自分の手を汚さず、殺すことの罪悪感も感じないまま、動物たちの命を絶つのは卑怯なことだ。

 と、変な正義感を持つ私としては、目立たずひそやかにそんな動物たちに救いの手をさしのべている井上さんに、ちょっとだけ協力していこうと思っている。

2011年11月 2日 (水)

テレビってやつは

 今朝は突然のどしゃぶりだった。

 お隣のお店の樋から、はききれない雨水が滝のように溢れだしていた。

 「大変ですね」と言うと、「瞬間的なものだから大丈夫ですよ」と、いたくのんびりした返事。

 その言葉通り、大雨は10分くらいのものであった。


 以前書いたことではあるが、最近の雨は情緒に欠ける。

 バケツの水をぶちまけるような降り方をする。

 日本が温帯から亜熱帯に近づいているのだろう。


 今日は、そんな雨の日だったが、暖かくて過ごしやすい一日だった。

 そう感じていたのに、夕方のテレビのニュースでは「夏日」として取り上げている。

 どうして人心の不安を煽り立てるような報道しかしないのだろう。

 「今日は過ごしやすくてよかったですね」と心を和らげてくれればいいのに。

 そしてちょっと寒くなると、冬の寒さへの不安を煽る。

 今、世の中がおかしくなっているが、その一番の元凶はテレビだろうなあと、改めて感じた今日は11月2日。

 

2011年11月 1日 (火)

まーた、やってしまった。お客様の気分をこわして帰してしまった。

 またやってしまった。

 お客様に余計なことを言ってしまった。

 いったん喋りだすと、いけないと思いながら止まらなくなる。

 話をしながら、またやってしまっていると思いつつ言ってしまう。

 自己弁護になるのかもしれないが、使命感みたいなものがわきおこってきて言わざるを得なくなるのだ。


 どういうことを言ってしまったかというと、次のような話だ。

 歳の頃60代半ばの男のお客様がお見えになった。

 当社の貸し店舗の張り紙を見て来られたお客様だった。

 当社の近辺の貸し店舗について、いろいろ聞かせていただきたいということであった。

 60代半ばでどんな商売をするのかと思って尋ねると、子どもさん(お孫さん?)が店を開きたいということで下見をしているとのこと。

 子どもさんは現在は商店に勤めていて、良い店舗が見つかれば辞めて自分の店を持ちたいという話だ。

 そんな相談で、当初は近辺の空き店舗をいくつか紹介していたのだが、相談を受ける中で、いつもの余計なおせっかい虫が騒ぎだした。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)の旧市街地の落ち込みはひどくて、買回り品を見てまわるようなお客さんの流れは極度に少なくなっている。

 現在勤めている会社に内緒で店舗を探して、良い出店値が見つかったら辞めて店を出そうという話だ。

 その候補地をお父さんだかお祖父さんだかわからないが、他の人が見てまわっても話にならないだろう。

 良い店が見つからなかったらそのまま勤めを続ける。良い店が見つかったら辞めて独立して出店するというのは中途半端だと思った。

 で、「空き店舗はたくさんあります。本気で探す気になったら、家賃を始めとして入居条件を有利になるように家主に交渉してあげますよ。」

 「今、小売業は大変で、大型店とは違う個性的な品揃えをしないと苦戦しますよ」

 「自信を持って売りたいものがあって、そんな店を出したいんだという強い思いがないと、なかなかうまくいきませんよ」

 「どうしてもやりたいものがあって独立開業するというのでないといけないんじゃないかと思いますよ」

 「どうしてもやりたいという強い意志があるのなら、先に今勤めているお店に話をして、辞めることを決めて開業を進めることが大事だと思います」

 「勤務しているお店に内緒で出店計画をして、開店の段取りが終わって辞める話をするというのは、今の勤務先にたいする裏切り行為のような気がしますね」

 「辞めた後も、今勤めている店に応援してもらえるような辞め方をした方がいいと思いますよ」

 と、私の考えを押しつけてしまった。

 不動産屋として出過ぎた話になっているとは思いながらも、こんなひどいことを言ってしまった。

 余計なことを言い出した瞬間、「いかん。また出過ぎたことを言いはじめている」と思って、話をやめようと思ったのだが、人の良さそうなこのお客様が「子どもは若いから、私たちがチラシを作ったり広告費用を出してやるつもりだ」とおっしゃる平穏すぎる顔を見ていると、先行きが心配になってきて、ついついやってしまった次第。

 そんな話をしていたら、別のお客様が来店されて、それを機に「また相談にきます」とおっしゃって出て行かれた。

 そんなことで名前もお伺いしてなかったけど、お客様大変すみませんでしたと大いに反省している今日は11月1日。

   

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