信じられないことの不幸
朝日新聞に、10月3日から「プロメテウスの罠」という原発問題を考え連載記事がある。
新聞の役割を象徴するような、気合の入った連載記事だ。
記事は、関係省庁や関係機関の多くの人たちが原発事故当初から、深刻な事態を知っていて、それを隠していた事実を伝えている。
国や企業は、自らが生き残るためには国民を犠牲にする。
全体を救うために一定の人々の犠牲はやむを得ないと思っているかのような処置をとっている。
「プロメテウスの罠」という大見出しでの連載だが、「防護服の男」「研究者の辞表」という小見出しで10数回、そして今、「観測中止令」という題であらたな特集が始まっている。
それぞれの内容は今日は省略するが、「観測中指令」の記事は恐怖すら覚える内容だ。
まだ連載2回目だが、原発事故後20日目の3月31日に、気象庁気象研究所に1954年から続けている放射能観測をやめろという指令がでたというのだ。
気象研究所の放射能観測は57年からは大気と海洋の環境放射能の観測を始め、とぎれることなく続けてきているものだ。
今や世界最長の記録となり、各国からも評価されている。
それをなぜ、今世界中の関心を集めているだろうこの時期に中止しろという指令が出たのか。
担当部局は当然混乱し、その理由を本庁に問いあわせした。
その理由は、「福島原発事故に対応するため関連の予算を整理する」と文部科学省から本庁に通達があったということだった。
これが第1回目の内容だ。
「国民のために」という、政治家や官僚の声がまったく信用できないということは、国民の最大の不幸だなあと感じた今日は11月8日。
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