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2011年11月 5日 (土)

動物愛護ボランティア

 今日、住宅地図を手にした女性が来店された。

 ゼンリンの住宅地図を手にしての来店は珍しいが、無いことではない。

 どこぞの売家か貸家についての問い合わせだろうと思いつつ声をかけようとすると、お客様の方から「恵比須町5番地4はこちらですよね」と聞かれた。

 古いゼンリン地図で、当社の所在地にはまだ前のお店の店名が記されていて、そこに印がつけられていた。

 「そうですよ」と答えつつ、なんだろうと思った。

 「私、以前にあなたからこういう手紙をもらったけど覚えてらっしゃいますか?」と、その女性は便箋を取り出した。

 「むむ、なんだろう?」私が女性に手紙を出した?

 こう見えて(写真を掲示していないから私を知らない人には、どうも見えないだろうが)、私はいたって女性関係にはクリーンで通っている男なのだ。

 見知らぬ女性に、いたらぬ手紙を出すはずがない。

 そう思いながら、その手紙を見てすぐに思い出した。

 当地(宮崎県の北端の街、延岡市)のローカル夕刊紙・夕刊デイリーに動物愛護を訴える広告を掲載していた方だった。

 詳細は覚えていないが、個人の方のようだったが、「ペットは最期まで可愛がってください」という公告だった。

 スペースからして1万円か2万円の公告代を出して、「不幸なペットを出さないで下さい」と訴えるもので、ボランティア団体の啓蒙公告でもなく募金を求めるもでもなく、ただ「不幸なペットを出さないで」と訴えるだけの公告だった。

 ただ、個人名と住所と電話番号が記載されているだけの不思議な公告だった。

 その公告を見た私の感想は、この方は本当に動物好きの一個人で、グールプを組織したり、そんな団体に加入することもなく、ただ自分のできる範囲ですてられたペットを助けているんだろうなというものだった。

 私は、商売をやっているのに組織や団体に加入するのが苦手で、ひとりしこしこと生きているもので、なにかこの女性を応援したくなった。

 それで、3~4行の声援の言葉とともに心ばかりの支援金を贈らせてもらった。

 その後、今日まですっかりそのことを忘れていた。

 その女性曰く、「あれから1年なんとかやってきました」「挫折しかけた時もありましたが、そのときにはこの手紙が力づけてくれました」

 そして、「やっと、ここまできました」といってお礼の品と、名刺を置いていかれた。

 彼女には了解をとっていないのだが、名刺にはこう書かれている。

 「動物愛護 ボランティア」「一生一緒だよ」

 そして名前と電話番号と住所。

 名刺の裏には、「一匹でも多くの命を救う為に募金、スポンサーを募っています」

 「募金の用途 これ以上不幸な犬を出さない為の広告費、健康診断当の費用に使用させていただきます」

 最後に、「どうぞ皆様のご支援とご協力お願いいたします」とあって、ゆうちょ銀行の振込口座が記載されている。

 ちなみに、その口座番号は 「ゆうちょ銀行 記号17390  番号19246911」

 名義は「動物愛護ボランティア一生一緒だよ」  ← 訂正しました

  賛同される方は支援してあげて下さい。

  私の家にも3匹の猫がいる。

 3匹とも捨てられていた子猫。

 というと私が善人のようにあるが、私が善人というわけではない。

 家内が猫好きで、たまたま巡り合わせで、放っておいたら死んでしまいそうな生後間もない猫と遭遇してしまってやむなく飼っているものだ。

 見殺しにはできなくてわが家の一員になった猫たちだ。

 飼い始めたら捨てないこと。

 放し飼いで飼っている猫は、避妊をすること。

  やむを得ず捨てるくらいだったら、自分の手で殺すことだ。

  自らの手で殺すことが、どんなに自分の気持ちを苦しめることか。

  自らが罪悪感を感じるといい。

 自分の手を汚さず、殺すことの罪悪感も感じないまま、動物たちの命を絶つのは卑怯なことだ。

 と、変な正義感を持つ私としては、目立たずひそやかにそんな動物たちに救いの手をさしのべている井上さんに、ちょっとだけ協力していこうと思っている。

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コメント

心の痛む広告の親犬と小犬3匹は動物愛護ボランティア一生一緒だよが預かっています。1匹は貰われて行きましたが、
親犬と子犬2匹はまだいます。

子犬2匹は11月3日のみやざき愛犬まつり2007 宮崎県・宮崎県
獣医師会主催 場所- みやざき臨海公園 (サンビーチ一ツ葉
多目的広場)の譲渡会で見ましたが元気でした。

どなたか、育てて頂けるといいな!

2011年でした。コピペをしてしまってごめんなさい>

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