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2011年12月30日 (金)

インドネシアでも大流行の振り込め詐偽

 昨日の朝日新聞の「特派員メモ2011」に愉快な話があった。

 朝日新聞の各地に散る特派員たちが、「日々の暮しや取材の中で感じた思いを切り取った」思いを切り取ったもの。

 そんな中で、ジャカルタの郷富佐子特派員さんの記事に笑ってしまった。

 「詐欺師に励まされて」という題で、インドネシアでも大流行の振り込め詐偽の体験記を書いていた。

 車で移動中、郷特派員の携帯電話が鳴った。

 男性の声で「警察です。あなたの夫が乗合バイクと事故を起こして警察に捕まりました。和解交渉中で、相手が法外な額を要求しています」と言ったそうだ。

 振り込め詐偽と気づいた郷さんは、どうせ道路が大渋滞でヒマだから、この振り込め詐偽につきあうことにした。

 それで、「私は独身です」と答えると、「失礼しました。バイクの運転手が非常に起こっているので混乱してしまいました。夫ではなく、ななたの父親です」と苦しい言い訳をした。

 「父は亡くなりました」と答えると、「では、あなたの弟です」。

 心広い郷さんは、「おしいな。兄ならいたのに」とおもいつつ、「弟もいません」と答えた。

 すると何を思ったのか、相手は「外国に住んで家族もいないと寂しくないですか。将来を占って上げましょうか」と言う。

 意外な展開だが、それも断ると、「でも、近々きっと良いことがありますよ」と言って電話は切れた。

 郷さん曰く、「まさか、詐欺師に励まされるとは。しばしぼうぜんとした」。

 詐偽被害にあわなかったら笑い話になるのかもしれないが、通常なら「独身です」の次の「父は亡くなりました」の時点であわてて退散というところだろう。 

 この記事の最後に、「スリは多いが、なぜか落とした財布はいつも戻ってくる。ここはまさにチャンプルー(ごちゃまぜ)の国である」と締めくくっている。

 良さも悪さも混じっているのだろけど、差し引き、インドネシアは良い国なんだろうなと、楽しい気持ちにさせられた特派員報告だった。



 ところで、「チャンプルー(ごちゃまぜ)」ってのはインドネシア語(?)なのだろうか。

 沖縄の「チャンプル」の語源はこれなのか?

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