デジタル教科書
今朝の朝日新聞1面トップに「教科書デジタル化」が報じられていた。
2面の半分くらいにもその関連記事があった。
しかも連載のようだ。
生徒にパソコン端末をもたせて、黒板は電子黒板。
果たしてパソコンは教科書としてふさわしい機器なのだろうか。
私は、教科書は紙の本でないとダメだと思う。
パソコンはWindowsの前のMS DOSの時代から使っているし、スマートフォンも1年以上前から使っている新し物好きの私だが、なんでもかんでもデジタルに置き換えていいと言うものではないと思っている。
デジタル器機は道具であって、それを使うことが目的になってはいけない。
官公庁を見ていると、なんでもかんでもデジタル化することが目的になっているように思える。
官公庁が多額の予算を使って始めようとしていた電子申請は、使われないままお蔵入りしているものも多いようだ。
卑近な例だが、当地(宮崎県の北端の街、延岡市)に社会教育センターという施設がある。
大小の研修室があって、私の所属する団体でも研修会等を開催するときに利用している。
研修室はいくつもあって、どの研修室でどの団体の研修があっているかの表示を電子表示板で表示している。
これが実に不便なのだ。
以前は、玄関に置いてある黒板にチョークで書かれていて、一目で目的の研修室がわかった
それがある日突然無くなって、代りに立派な電光掲示板が備えられていた。
しかし、その掲示板には研修室の案内がない。
それで、受付で「○○会の講習はどの研修室になるのですか?」と尋ねると、電光掲示板を見てくださいという。
そこに表示されていないから聞いているのに、と思いつつ掲示板を見ると、表示はくるくると変化している。
今月の催し物とか、館内案内の表示や、もろもろの内容が次々に表示されている。
数十秒ながめていると、やっとのことで研修室の案内が出てきた。
研修室の案内だったら、もとの黒板の方がはるかにわかりやすい。
この電光掲示板には数十万の税金を投入していることだろう。
どう考えても数十万の投資に見合う効果はない。
というか、以前のアナログな黒板のほうがはるかに役に立っていた。
ということで、デジタル器機とアナログな道具はうまく使い分けてほしいという単純な話をながながとしてしまった今日は12月8日。
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