AKBを素人芸というけれど
今週号の週刊新潮に、「素人芸で稼ぐ『AKB』に我慢の限度」という記事があった。
私は、書籍費を結構使う方だが、週刊誌は立ち読みですませることが多い。
週刊誌は、新聞広告の見出しを見て、読みたい記事があったら立ち読みしている。
今週の週刊新潮の新聞広告の、「素人芸で稼ぐ『AKB』に我慢の限度」という見出しに目がとまった。
私も、AKBの芸は素人芸だと思っていた。
そして彼女らに群がるオタク的なファンの姿が、AKBに対する違和感を増大させていた。
さらに、秋元康さんのプロデュース力には敬服するが、総選挙と称して、オタク的ファンに一人で百枚以上ものCDを購入させるやりかたは好きにはなれなかった。
しかし、ときおり見せる彼女らの仕事にかけるひたむきさに、違う感情をいだくようになった。
秋元さんの天才的なプロデュースに、メンバーもファンも、そしてマスコミも踊らされているわけだが、彼女たちが全身全霊で生きている姿は尊敬に値するものだ。
彼女たちを素人集団と皮肉る人たちのなかで、彼女たち以上に仕事に打ち込んでいる人がどれだけいるだろうか。
私は今まで、彼女たちのように何かに夢中になって努力をした覚えがない。
ビジネスの世界でもスポーツ界でも、学問の世界でも、その頂点を極めた人は、通常人の何倍も努力をしている。
彼女たちもまた、そんな人たちと同じように生きているように思える。
そんなふうに夢中になって生きている姿には、去りし日の自分の時間を反省させられる。
芸能界は厳しい世界だから、彼女らのほとんどは使い捨てられることになるのかもしれない。
一瞬でも、きらびやかな世界に浸っただけに、普通の生活に戻れなくて、もがくことになる子もいるかもしれない。
しかし、自分で選んで進んだ世界で全力を出し切り、精いっぱい光輝く努力をしたのだから、悔いは残さなくていい。
残り時間が見えるようになってきて、やってこなかったことを悔やむよりはるかにすばらしい。
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