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2012年2月12日 (日)

プロメテウスの罠 原始村に住む5

 朝日新聞、原発問題の特集記事「プロメテウスの罠」については何度か書いた。

 今、新シリーズ「原始村に住む」が始まっている。

 「原始村」=「原発村」

 このシリーズに実名で登場している木村俊雄さんの体験談には、強烈な恐怖を覚えた。

 木村さんは福島第一原発がある福島県双葉町で生まれた。

 母子家庭であったため、高校進学にあたって、東電学園を受けることにした。

 東電学園とは東京電力が運営する全寮制の学校。

 当時、東京都日野市にあり、卒業生は東電に入った。

 優等生で学校の推薦が受験条件の狭き門。

 木村さんは国公立高校の入試前に合格を決めた。

 「母は喜びました。当時、月約2万円が支給され、ボーナスも2~3万円あった。厚生年金もかけてくれた」というのである。

 工業高校の電気科、電子科の内容に加え、発送電の知識を学んだ。

 木村さんは福島に戻るつもりで、発変電科の火力・原子力コースに進み、卒業後東電に入社したという(以上「朝日新聞 プロメテウスの罠 原始村に住む」より)、生粋の東電「原始村」村民である。

 その木村さんが、今は原子力発電に疑問を呈している。

 昨日の「プロメテウスの罠」に、木村さんが原発への疑問を膨らませる事件が報じられていた。

 「1991年10月30日、福島第一原発のタービン建屋で冷却用の海水が配管から大量に漏れた。

   補機冷却系の海水配管が腐食してタービン建屋から水漏れし、地下1階に水があふれ、非常用ディーゼル発電機が使えなくなった。

 原発が水に弱いことに木村さんは驚いて、上司に『津波が来たら一発で炉心溶融じゃないですか』 

 それに答えて上司は『そうなんだ余地、木村君。でも安全審査で津波まで想定するのはタブー視されているんだ』

 津波を装填すると膨大なお金が要る。だから無視する、という意味。

 木村さんにとってこの上司は尊敬できる人物だった。

 その人物の言葉だけに、木村さんの心にささった」(プロメテウスの罠2012.2.11)

 私は奥歯にじくっとしたいたみのようなものを感じた。

 「想定外」という言葉は、想定当初から想定していた想定していた単語なのである。

 「プロメテウスの罠」は昨年10月からの長期連載。

 どうにもいたたまれなくなったときだけ、ブログでつぶやいている。

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