「学級費未納なら卒業認めない」は当然のように思うのだけど
今朝の朝刊に、鹿児島県立奄美高校で、学級費やPTA会費が未納の3年生の生徒に「全額納めないと卒業を認めないと担任が督促していたというニュースが、小さく報じられていた。
そのことに何か問題があるのかと思ったが、学校教育法施行規則に反するらしい。
学校教育施行規則は、高校では74単位以上取得した者には、卒業を認定せねばならないと定められていて、未納を理由に不認定とする規定はないそうだ。
学校側としては、未納者が多いため機会があるごとに支払いを呼びかけきているが、それでも未納のままなので強行手段に出たのだろう。
これと同じような問題で、給食費の未納問題も話題になったことがある。
私の子どものころには、給食費の未納は少なかったような気がする。
暮らすに一人くらいは家庭が貧しくて滞納している人がいたような記憶もあるが、そんな場合には先生が保護者と話をして回収していたようだった。
最近の未納の問題は、経済的に支払える人が支払ないことだ。
私は、その原因は学級費や給食費を銀行振込で振り込ませているせいではないかと想像している。
昔は、給食費は先生が集めていた。
給食費の支払い日には、給食費支払い用の封筒があって、それにお金を入れて先生に提出する。
すると先生は、その封筒のその月の欄に領収の印鑑押してくれる、というシステムだったような記憶がある。
先生が、遅れている生徒を直接名指しして督促することはないが、支払いが遅れている生徒は自分自身で遅れていることを自覚できる。
だから、生徒自身が、家に帰って保護者に給食費の遅れを親に訴えることになっていただろう。
今は、振込だから未納になっている生徒に滞納の実感がないのではないか。
先生が授業以外の雑用が多くなって、集金までは手がまわらないのだろう。
滞納者が増えるようだったら、集金業務を外注することを考える必要がある。
良いことは良い、悪いことは悪い、という当たり前のことがわからなくなってはいけない。
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