昨日の無料相談「沈黙は金」
携帯電話に珍しい人からの着信があった。
私の会社を担当していた営業社員で3年前に別の市に支店長として転勤していった人だ。
突然なんだろうと思って電話に出た。
用件は、その人の知人が道路拡張で用地買収にかかって行政トラブっているので、相談にのってもらえませんか、ということだった。
行政とのトラブルで、私に解決できる問題かどうかはわからないが、取りあえず話は聞いてみると答えておいた。
その日のうちに当の相談者が来た。
この方は、行政の説明不足を怒っているようだった。
あと、買収に対する条件にも不満があるのだろう。
買収価格は36万円で、買収価格については異存が無いとおっしゃる。
ただ、土地が少なくなることによって駐車場が不足するため、その代案としての条件に納得がいかないというのだ。
内容の詳細は付せるが、私が当事者なら行政の希望をすんなり認めてしまうような内容であるし、私の力でどうしようもない話だった。
この方が不満に思っている金額も比較的定額だったから、「申し訳ないけど、私の力ではお役に立てません」とすんなりお詫びした。
そして、「この金額では弁護士さんに相談しても取り合ってもらえないでしょうね」と言ったところ、「はい、弁護士に相談したけど、これで裁判しても勝ち目はないですと言われたんです」とのこと。
私は、内心、唖然とした。
弁護士に相談してダメだったものを、私にどうさせたかったのだろう。
無料で、少しでも役に立つ知恵を借りようと思ったという話なのだろう。
本心、少々不愉快な話だったが、知人のたっての紹介なので無下にはできない。
「この話を解決できる第三者はいない。
弁護士さんに断られたのは、問題にしている金額が少ないので報酬のとりようがないからだ。
私なら、あっさり行政の以来を承諾する。
あなたがそれをどうしても承諾できなくて、行政の言い分が絶対に間違っているのだと思ったら、誰かに頼むのではなくて、本気で行政と喧嘩しなさい。
私は気が弱いから、もめごとがあっても、ほとんどの場合相手に妥協してしまう性分だけど、私が正義だと思ったことで、相手を許せないと思ったら、相手が行政だろうと誰だろうと、人の力は借りないで命懸けで戦う。
だから、ご自分が本気で行政のやり方が間違っていると思って許せないのだったら、本気で腹を立てて相手に向かうしかない。」と、つい興奮して、言わなくてもいいことを言ってしまった。
「沈黙は金」という言葉が脳中を駆けめぐっていた。
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