宮崎と熊本の県境の山中に白いシカ?
今日の宮崎ローカルニュースで、宮崎と熊本の県境の椎葉村山中で話題になっている白い動物の映像が報じられていた。
地元での人から、白い(シカのような)動物の目撃情報を確かめるべく、報道カメラがその正体をとられたものだった。
ニュースの解説では、正面からみると白いシカの洋でもあり、横からみるとヤギのようでもある。
その正体を確認するために動物生態学が専門の宮崎大学の教授に映像を確認してもらっていた。
教授のコメントは「シカに比べると顔が大きい、シカはもう少しほっそりとしている。また、足もがっしりしていてシカではなさそう」で、「ヤギかニホンカモシカかはっきり分からない」「ニホンカモシカであればもう少し毛深い」というものだった。
さらに、宮崎市のフェニックス自然動物園の園長まで引っ張りだして意見を求めていた。
園長は、「白い動物はシカではないか、ヤギやニホンカモシカはこれくらいの大きさになると角が生えてきている」と言い、「角があるかないかが有力な手がかりですが、角がないヤギもいる」そうで決め手にはなりません。
結論としては、「詳しくは体毛などを採取してDNA鑑定をしないと断定できない」としていた。
そして、「この白い動物、専門家でも意見が分かれ正体は藪の中ですが、地元・椎葉村の人は、温かく見守っています」ということだったが、くっきり捉えられた映像は「ヤギ」以外の何者でもない姿だった。
山中に白いシカがいるというネタで話題作りをもくろんでいたテレビ局としては、その正体がヤギではニュースにならない。
宮崎大学の教授もフェニックス動物園の園長さんの大人の対応で、ニュースの一コーナーができていた。
空気の読めない私だったら、即座に「これはヤギ!ヤギ以外のなにものでもないよ!」と答えるだろう。
私にはできない大人の対応。
私はいつも、「大様は裸だよ」と言ってしまって後悔する、年甲斐のない私としては、見習うべき対応だと、変に感心してしまったニュースだった。
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