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2012年3月 1日 (木)

ゲートキーパー??なぜ英語?

 昨日、見なれないテレビCMに目がとまった。

 AKBの新しいCMのようだった。

 ゲートキーパーがどうとか、こうとか言っている。

 とうやら、国会で取り上げられた「GKB47」のことのようだ。

 この話、AKB48のメンバーをCMに起用することまで決まっていた話だったようだ。

 そう思いながらテレビCMを見たのだが、なんと今朝の日経新聞の1面に小さく「ゲートキーパー」の広告があるではないか。

 名刺をちょっと小さくしたくらいの大きさの広告。

 「おー、キャンペーン展開中なんだな」と思った。

 次いで、朝日新聞に目を通していたら、新聞紙面のちょうどど真ん中に、両面にわたって下半分、あわせると1面全面の大きさ、しかもカラーの広告が掲載されている。

 紛れもなくAKBのメンバー。

 5人が起用されたようで、篠田麻里子さん、板野友美さん、高橋みなみさんはわかるが、あとの2人はわからない。

 ちなみに、私は年甲斐もなく、篠田麻里子さんと板野友美さんは好きである。



 話を本談にもどして、GKBとは、ゲート キーパー ベーシックの略で、47は都道府県の数だ。

 自殺にいたるような悩みを持った人に声をかける運動のことだそうだ。

 AKB人気にあやかって呼称をつけようとしていたが、人の生死に向き合うことに対する言葉としては不適切という声があがり、「GKB47」というキャッチフレーズはとりやめになった。

 「GKB47」のキャッチフレーズはとりやめになったが、ゲートキーパーという言葉は生き残っていた。

 GKBのGKはゲートキーパー=門番。この世とあの世の門番ということなのだろう。

 しかし、私にはGKBのBの、ベーシックの意味がわからない。

 私が真っ先に思いつくベーシックは、昔のパソコン言語のベーシックだ。

 次に英語としてのベーシックは、基本的とか基礎的という意味だろう。

 基本、基礎が門番と組み合わされるとどういう意味になるのか、英語だめだめおじさんの私には語感がつかめない。

 はたして、ゲートキーパーと言われて、即座に意味が理解できる人がどれくらいいるのだろう。

 私のまわりの人に聞いてみたが、正解率は1割に達しなかった。

 家族、友達、仕事関係者。

 私がつきあっている人たちは、知的レベルが日本人としての水準以下の人ばかりなのだろうか。

 「GKB47」のキャッチフレーズをやめるだけではなくて、ゲートキーパーという言い方もやめてもらいたかった。

 新聞広告には、いつくかのコピーが並んでいる。

 「大切な人の悩みに気づき、声をかける  それが『ゲートキーパー」

 「身近な人のこんな声、聞き逃さないで」

 「あなたも『ゲートキーパー』宣言!」

 「命の門番になるのは、みんなです」

 CMとしては、感心したものではない。

 第一に、AKBの起用が間違っている。

 私はAKBは好きだが、このCMに彼女らはふさわしくない。

 朝日新聞のカラー広告には、私の好きな篠田麻里子さんと板野友美さんが、アップで笑顔で微笑んでいるが、自殺したいと思い詰めている人の傷ついた心を癒すには、まだ彼女らでは役不足だろう。

 彼女たちが、可愛くつくった笑顔では、死を思いつめた人を救うことはできないだろう。

 キャッチコピーも貧弱。

 まず、ゲートキーパーという呼称がよくない。

 「命の門番」なんてのは、もってのほか。

 私は遠慮して、冒頭で「この世とあの世の番人」と表現したが、「命の番人」という言葉を見て即座に思ったのが、「地獄の番人」だった。

 キャッチコピーのまずさは、すべて「ゲートキーパー」という呼称に始まっているのではないか。

 広告の片隅に、「こころの健康相談統一ダイヤル」と小さくあって、やや大きめに電話番号が記載されているのだが、「こころの相談員」という呼称のほうが、響きが優しいし、誰にでもわかる言葉だ。

 「あなたのそばの『心の相談員』」という方が、はるかに心に伝わるのではないだろうか。

 税金という、予算を潤沢に使って、こんな広告を造るなんて許しがたいと、英語苦手おじさんは怒っているのだ。

 「みんなで『こころの相談員』」運動を展開しよう。

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コメント

こちらの記事を読ませていただきコメントを送りたいと思いました。若輩者によるものですが読んでいただけると幸いです。
 私もこのたびのゲートキーパー広告に違和感を感じていました。アイドルという職業は確かに人に元気を与えるものです。しかしそれは時として無理にでも笑顔をつくったり、常に幸せで輝いているイメージでなくてはいけない、少し浮世離れしたものにも思います。若さも含めて、人選ミスに感じてしまいました。
 決して彼女たち自身への批判につなげたいわけではないのですが(私も同じくその頑張りには敬服しています)、不愉快でした。
 ベーシックの意味は私もわかりません。管理人さんのお考えももっともですし、調べてみると、ゲートキーパー自体もそもそもの意味を聞くに安易すぎる使用である気がしました。
 「こころの相談員」という言葉のあたたかさが心にしみます。謙虚な気持ちでありたいと思います。長文失礼致しました。

コメント、ありがとうございました。

長文、おおいに結構です。

適切なご批判もうけたまわっておりますが、
同感いただけるコメントはうれしいものです。

 ゲートキーパーのCMにかぎらず、
官公庁のCMは、いただけないものが多いですね。

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