オブラートの存在
昨日の「和風総本家」という番組で、「日本のロングセラー商品」を取り上げた特集をやっていた。
味の素、亀の子タワシ、サクマのドロップ、桃屋の江戸むらさき、ノザキのコンビーフなんてのは、おなじみの商品。
ちょっと珍しいところで、肥後の守(折りたたみナイフ)。
そして、オブラート。
オブラートの存在は、私にとって、一昨日書いた野坂昭如さんの健在ぶりを知ったのと同じような不思議な感じを受けた。
飲みにくい粉薬はカプセルになってしまったし、錠剤は糖衣錠になって飲みやすくなっている。
そういえば、最近でも病院で粉薬をもらったことがあるが、私は薬を飲むのは苦にならず、オブラートを使うことがなかった。
粉薬がなくなってしまったわけではないので、オブラートはまだまだ健在のようだ。
しかし、若い人たちはオブラートってを知らない人が多いのではないだろうか。
オブラートは、薄いぺらぺらした透明な紙みたいなやつで、苦くて飲みにくい粉薬をこれにくるんで、ぱくっと口に入れ水で一気に飲み下すってものだ。
口にいれると舌や頬にくっついてしまうので、私にとってはかえって飲みにくい代物だった。
今はカプセルにとって代わられて、出番が少なくなっている。
苦く飲みにくい薬を包んで飲むことから、相手を傷つけたり刺激を与えるようなことを遠回しに言うことを「オブラートに包む」という言い方をする。
もう少し時代が進むと、「オブラートに包む」という言葉は消えてしまうのだろうか。
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