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2012年3月16日 (金)

大阪母子殺害事件。差し戻し審で死刑判決が逆転無罪。裁判員問題は?

 大阪母子殺害事件の差し戻し審で逆転無害判決が下された。

 この大阪母子殺人事件については私の記憶にはないのだが、第二審で死刑判決を受けていたという。

 事件と被告を結びつける直接証拠はなく、被告は当初から全面否認を続けていた。

 間接事実の積み重ねを裁判所がどう判断するかが焦点となる裁判だった。

 第一審では無期懲役、第二審では「更正の可能性は無い」として死刑の判決が下されていた。

 無実の人間が罪を認めないことは当然なことなのに、裁判所はそれを「罪を認めず、反省の気持ちが無い」「更正の可能性は無い」と結論づけるのだ。

 このところ、立て続けに差し戻しになる事件が相次いでいる。

 この事件の差し戻し審において、重要な証拠物件の一つであるタバコの吸殻を大阪府警が紛失していた。

 つい先日も、強盗強姦事件での証拠品のタバコの吸殻を紛失して、警官が他の吸殻を証拠品として捏造したことが大きな問題となっていた。

 数年前には大阪地検特捜部での証拠捏造事件。

 冤罪どころか、警察・検察の証拠捏造事件がこうもたびたび報道されると、裁判における検察側の証拠に対する信頼性がもてなくなってしまう。

 無罪の人が死刑判決を受けた気持ちを思うと言葉がない。

 無罪の人に死刑を言い渡すことになった関係者はどういう気持ちなのだろう。

 もし、私が無罪の人の死刑判決に加わることになったらと思うと、その後悔はいかばかりか。

 そんな中で裁判員を務めることは、私にはできない。

 

 

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