亀田興毅さん大勝。ルールのないスポーツは面白くない。
昨日の亀田興毅選手のタイトルマッチは判定勝ち。
ホームタウンディシジョンという言葉があって、審判員の判定が地元の選手に有利に採点されるという傾向がある。
ボクシングにおいては、特にその傾向が強いように思える。
昨日の試合は私の目には亀田選手の際立った堅い防御だけが目立つだけの欲求不満がつのるばかりの試合で、亀田選手の一方的な負けに見えた。
ボクシングなんか見たくないと言う家族の反対を押し切って、なんとか見ることのできた試合だった。
家族もしかたなしにテレビを見ていたのだが、全員の感想も亀田選手の負けだった。
結局、試合は判定に持ち越されることになった。
12ラウンド終了後の亀田選手の苦笑いは、負けを覚悟した笑いのように見えた。
どう見ても負け試合のようだったが、判定になったからにはドローにもっていけばいいし、亀田選手の勝ちもあるのかもしれないと思って判定結果を待った。
最初の判定は「115-113」とアナウンスされた。
これを聞いたとき、やっぱり僅差で亀田さんの勝ちになるのだなと思った。
しかし次いて「117-110」「118-110」というアナウンスを聞いたとき、挑戦者のマナカネさんが勝ったと思った。
採点結果のアナウンスから一呼吸おいて、「勝者 チャンピオン亀田興毅」とコールされたとき、館内から軽くブーイングが聞こえたような気がした。
日本人選手が勝ったというのに、勝利の喜びは無かった。
解説の鬼塚(元チャンピオン)さんも、「亀田選手にとっても消化不足の試合だったでしょう」と言葉を濁すしかなかった。
ボクシングに興味のない家族も、「どう見ても勝ちは無いよね」と言っていた。
亀田選手の試合は、いつも不快感が残る。
勝つか負けるか分からない試合で、ファンは自分の応援する選手に声援を送るのがスポーツ観戦だ。
応援する選手が負けそうになると、はらはらして檄を飛ばす。
勝ったときは自分のことのように喜び、 負けたときはともに悲しみ、再起を期待する。
そんな、はらはらどきどきがスポーツ観戦の醍醐味だろう。
亀田選手の試合は、テレビ局を始めとする、彼らを金儲けの商品として利用している組織の方々の都合でこんなことになるのだろうが、プロデューサーとしては失格だろう。
ブログを書いたあとに新聞を読んでいて、日経新聞が辛辣な記事を書いていた。
見出しは「薄氷 判定勝ち」で、淡々と試合結果を報じていたが、記事最後の数行で「4度の防衛戦で3度の2桁台の挑戦者選びといい、チャンピオン乱立時代で『裏街道をひた走っている』」と、さらりと言ってのけている。
そして、(亀田選手が)「ビッグマッチもあるとおもうからもっともっと頑張る」と言うが、その日が来るのはいつのことかと結んでいた。
「裏街道をひた走っている」という表現はすごい!
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